あしなが育英会 アフリカ遺児・教育支援「1日1ドルの世界」

2012-11-20

「あしながウガンダ心塾」地鎮祭


 9月28日、「あしながウガンダ心塾」建設に向け、ウガンダ地域住民説明会(地鎮祭)を行った。
 当日はあしながウガンダ関係者、ナンサナ・コミュニティの人たち総勢150人以上が出席。「あしながアフリカ100年構想」の一環として、サハラ以南の遺児学生が世界の大学に進学する前に事前研修を行う「あしながウガンダ心塾」完成に向けて、いよいよキックオフした。
 主賓としてお迎えした、あしながウガンダ顧問のジェームス・ババ内務副大臣(元ウガンダ駐日大使)は、「あしながは我が国にとって貴重な人材を育成する教育的な活動を行っており、また、ウガンダと日本の重要なかけはしとなっている」と、大変心強い言葉をくださった。教育省から初等教育担当大臣や、フェニックス・ロジスティクス社の柏田雄一社長(あしながウガンダ理事)も出席した。
 玉井義臣あしなが育英会会長の代理で出席した吉田和彦事務局長は「心塾は『利己より利他のために』、『世のため人のために生きる』ことを真に考えられるような人間をつくる場です」と話し、ナンサナ・コミュニティの方々の理解と協力を求めた。
 来年4月入学に向けて日本の大学を受験する予定のワスワ・サダムが、ウガンダ遺児学生を代表してスピーチ。「ウガンダには教育の機会を与えられない多くの遺児がいますが、彼らも将来の夢をかなえる可能性を持っています。アフリカの発展に向け、49か国のアフリカ遺児がワークハードできる『ウガンダ心塾』ができることはとても素晴らしく、うれしいです」と述べた。
 彼のような遺児学生がウガンダ心塾で鍛えられ、世界の大学で勉強し、いずれアフリカのリーダーとなって活躍してくれることを期待したい。
 なお、来年6月に一期工事が完成し、2014年6月にすべての建物が完成する予定である。

ウガンダ心塾の設計入選

 大学奨学生OB・建築家の小林一行氏(31)が、若手建築家の登竜門「SDレビュー2012」において「あしながウガンダ心塾(AU Dormitory)」のデザインで入選した(樫村芙実氏と共同設計)。その模型は「第31回建築・環境・インテリアのドローイングと模型の入選展」東京・京都会場で展示された。
 小林氏はウガンダ留学研修制度第一期生で、04〜05年度にウガンダレインボーハウスに派遣され、エイズ遺児の心のケアに携わる一方、現地建築事務所でインターンとして研修。また村落においてレンガ作りに従事するなど、体当たりでアフリカの建築について学んだ。卒業後、東京藝術大学の大学院に進学し、西アフリカ・マリ共和国でドゴン族の集落について研究。アフリカの風土やエイズ遺児の実態を最もよく知る日本人建築家として、「あしながウガンダ心塾」の設計を託され今回の受賞につながった。
 現在、個人設計事務所を立ち上げ国内外の様々な仕事に対応する傍ら、竣工を目指して「あしながウガンダ心塾」の施工をかつて自らがインターンした建築事務所と共同でコーディネートしている。
 「設計のコンセプトは、アフリカの人々と共に現地の素材や資材をできるだけ使用して建設していくことです。来年6月に確実に完成させたいです」と小林は語った。