あしなが育英会 アフリカ遺児・教育支援「1日1ドルの世界」

2014-01-15

ウガンダ短期派遣研修レポート Vol.2

 あしなが育英会は12月1日~9日、あしながウガンダレインボーハウスへの学生の短期研修派遣を行いました。派遣された学生は今年度のあしながPウォーク10において、全国各地のブロックリーダーを務めた学生と、潮来のつどいに参加した大学1年生から選抜された学生、計16名です。近年、Pウォーク10では、あしながウガンダの進めるエイズ遺児教育支援活動を応援しています。今回、全国の学生リーダーがエイズ遺児の実態を調査し、1日1ドル以下の生活を体験する中で、より理解を深め、それを各地で発信していくことが目的です。テラコヤ教室に通うエイズ遺児家庭でのホームステイやエイズ発祥の地の一つと言われるラカイ県訪問など様々なプログラムを通して学生たちが得た経験を数回に分けて紹介します。

たらいに10センチ 衝撃の「水浴び」


 私は小学校1年生の男の子デニスの家にホームステイをすることになった。お母さん、お姉ちゃん、デニス、妹、弟の5人家族。

 ホームステイ2日目、7時に起床。起きるとすぐにお母さんからお風呂をすすめられた。ウガンダでは水浴びという。直径50センチくらいのプラスチックのたらいに高さ10センチくらいの水を入れたものを手渡された。衝撃的だった。これだけで髪の毛と体全身を流すのは私には不可能だ。満足に髪の毛や体を洗うこともできず水浴びを終えた。朝食にキャッサバを油で揚げたものとウガンダティーをいただき、デニスと家を出て学校に出発した。学校に着くと、ホームステイをしていた他の学生の話をたくさん聞いた。印象的だったのは水浴びをしていない人が多かったことと、電気がない家が多かったこと。私のホームステイ先は、比較的近くに水汲み場があったことから私自身も水浴びができた。また家計に余裕があった時に電球を購入し電気を通すことができていたので夜は明るかった。水が十分になく水浴びは数日に1回、電気はなくろうそく一本の明かりのみという家庭ばかりだった。現実は水や電気の不足に困っている家の方が多いということを知って、水と電気のありがたさを知った。


衝撃のお風呂(水浴び) 囲いのみの屋外で体を洗う


 この日はいったんウガンダの首都に行った。高層ビルにおしゃれな建物が建ち並び、昼食もホテルのレストランで豪華でおいしい食べ物を食べることができた。ナンサナとの経済の格差に驚きを隠せなかった。ウガンダの中でもこんなにも格差があっていいものなのか、もっと国の中で支え合うことができるのではないだろうかと感じた。

 学校が終わりデニス と帰宅。夕食後、この日は一緒に皿洗いや水汲みをした。皿洗いは大きめのボール2つにそれぞれ水を5センチずつ入れ、一方は泡を少し洗い流す用、もう一方は完全に洗い流す用だった。一度も水を変えることなく20枚程の食器を洗いきった。しっかり汚れを落とせてはおらず、この汚れからカビが生えたり、虫がわいたりして体に良くないだろうなと感じた。水汲みは歩いて約15分の所まで行かなくてはならなかった。帰りは両手に持ったタンクは満タンで私たちでもかなり重たい。私のホームステイ先は2日に1回この水汲みに行っているそうだ。 日本はぜいたくだ。何もかもがそろっている。誰もがこの環境に慣れてしまい当たり前の幸せを感じることができていない。自分にとって当たり前の幸せとはなんだろうか。ウガンダから帰ってきた私だからこそ感じられる幸せ。この幸せをもっと多くの人に感じてほしい。そのために今回この機会で経験した多くのことをたくさんの人に伝え、またそこ
からウガンダへの大きな支援につなげることが私の責任だ。

文・写真: 大学1年 Y.T