玉井義臣 教育こそ百年の計 遺児と共に43年

2015-02-03

卒業生たちが傘寿のお祝いを企画してくれるようです


 私は2月6日に満80歳を迎えます。27歳のとき、交通事故死した母親の敵を討とうとペンを取ってから早50年が経ちました。これまで愚直に「あしなが運動」を展開してきましたが、今までに、9万5千人以上の遺児が進学することができました。

 一時はパーキンソン病で車いす生活になりましたが、最近ではアフリカ・サブサハラの遺児を世界の大学へ留学させ、母国を導く心あるリーダーになってもらう「あしながアフリカ遺児教育支援100年構想」に全力で取り組むべく、1年の4分の1は海外出張しています。世界中の若者の力を集めながら、その歩みは着実に前進しております。

 このたび、古くからの友人の皆様、交通遺児を励ます会、交通遺児育英会、あしなが育英会、海外研修大学、日本ブラジル交流協会、自動車連盟、留学生などのOBOGの皆様、その他運動を通して生まれた様々な方々が発起人となり、傘寿のお祝いを企画していただきました。OB中心に400名ほどが集まってくださるようです。アフリカ諸国など各国の駐日大使も十数カ国お越しくださる予定です。

 さらに、このようにあしなが運動が発展し、世界規模で遺児たちが進学できるようになったのは、何万人もの「あしながさん」のおかげです。そこで、ぜひとも「あしながさん」としてご支援くださっている方々にもこの会にご出席いただければと思っております。

 ご出席いただける方は、下記までご連絡をいただけましたら、個別でご案内させていただきます。

 遺児たちの進学を影ながら支えてくださった皆様に、卒業して各方面で活躍しているOBたちの成長した様子をご覧いただきながら一堂に集まり、近況を語り合い、楽しい時間を過ごしていただければ幸いです。サプライズもありますので、お楽しみになさって下さい。

「玉井義臣 傘寿(80歳)を祝う会」

日時 2015年2月7日(土曜日)午後2時~4時30分(開場1時30分)
場所 ホテルグランドアーク半蔵門華の間

〒102-0092東京都千代田区隼町1番1号(地図参照) TEL03-3288-1628
会費お一人様5,000円(学生は無料です)。
※この会は発起人の呼びかけによるもので、あしなが育英会の行事ではございません。

ご出席いただける「あしながさん」の方は下記までご連絡ください。

先着50名様とさせていただきます。

玉井義臣さんの傘寿 (80歳)を祝う会事務局
メール:80iwaukai@gmail.com FAX:03-3221-7676



2014-05-02

U17女子サッカーW杯優勝の高倉監督と

高倉麻子監督と


「玉井会長、お久しぶりです。優勝しました!」
 先月、高倉麻子監督は、中米コスタリカで行われたU17女子W杯で、日本を初優勝に導いた。日本チームは失点全試合で1点という圧倒的な強さで勝ち上がり、大会6試合すべてで2点差以上をつけた。
 高倉監督は、東日本大震災からちょうど1年後の2012年3月、あしなが育英会主催で、津波遺児らを含むU17女子サッカー東北地区代表の選手らをブラジルに派遣し、現地のユース代表らと津波遺児のためのチャリティー試合の指揮を執ってくれた。2年ぶりの再会だった。監督は、当時も凛として、芯が太く、まっすぐな人だなと思ったが、今回、世界一になって、さらに大きくなったような気がした。
 現在は「リトルなでしこ」と呼ばれる若い女子日本代表を卒いるが、将来の「なでしこ監督」ともっぱらの噂だ。楽しみだ。
 2時間ほど、選手の指導法、選抜法、日本と世界のプレースタイルの違いなどを聞かせてもらったが、指導の軸がしっかりし、説明が非常にわかりやすいので、選手たちもスーッと理解するのだろう。監督は、「今の優勝メンバーが2020年東京五輪世代とよく言われるが、こればかりは全くわかりません。勝負ですから、私は、その時、その時で一番いい選手を使う主義です。2020年に今の優勝メンバーがどれだけ残っているか、全くわかりません。やっぱり、努力をせず、大きな結果だけを求める選手は、決して伸びない。1回は成功してもそれは続かない。やっぱり、うまくなりたい、成長したいと思って、がむしゃらに練習しないと強くもなれない」。
 監督は、選手、指導者歴30年近く、女子サッカーの草分け的な存在で、どんな逆境の中ででもサッカー一筋で続けてこられた。やっぱりひとつのことを愚直にまっすぐ、懸命に継続していくことが大きな力になっていくことを私の50年の遺児支援運動を振り返りながら思った。
 高倉監督には、夏までに、本会学生寮「あしなが心塾」で、日本や世界の遺児学生に講演していただくことも承諾いただいた。
 心塾生諸君、お楽しみに!


2014-02-26

コラボレーション音楽会「世界がわが家」記者会見


 2月25日、東京の国際文化会館で記者会見に臨んだ。あしなが育英会とヴァッサー大学がブロードウェイで活躍するジョン・ケアード氏の演出を得て3月に行う予定の、特別共同音楽公演「At Home in the world/世界がわが家」についてメディアに発表する場だ。
 ここ数年、いろいろな縁が結び合って、アメリカ・日本・ウガンダ・英国をつなぐこの公演が完成し、いよいよ皆様に楽しんでいただく時がやってきた。
 写真は、左がこの公演の気持ちに共感してナレーションの大役を快諾してくれた音無美紀子さん。右が演出のジョン・ケアード氏(英国)の奥様で彼に「あしながおじさん」の存在を伝え、自身も日本語新版「あしながおじさん」(3月にピアソン・ジャパンから発刊予定)を訳された今井麻緒子さん。記者会見での1ショット。この公演が素晴らしいものになる予感は、彼女たちの自信に満ちた微笑を見ていて確信した。

2月25日 国際文化会館にて


2014-02-21

日本の教育についての話し合い


 坂本龍馬の絵の前で、左からソフトバンクの孫さん、ケネディ大使、下村文科大臣と私。日米の教育について話しました。

 

 From left, SoftBank President Masayoshi Son, U.S. Ambassador Caroline Kennedy, Education Minister Hakubun Shimomura, and Ashinaga President Yoshiomi Tamai. We talked about the education in Japan and the US, together.

 

 

 


2014-01-03

イノベーションで二歩前進

日本を代表するデザイナー・コシノジュンコさんと


 新年おめでとうございます。

 旧年中は、あしながさんはじめ、遺児の大学生とOBたちにお世話になった。下村文科大臣の奮闘で成立した「子どもの貧困対策法」は遺児だけでなく子ども皆に恩恵を広げる画期的な法律で、年末には高校生に返済不要の奨学金を成績不問で実現した。東日本大震災で、僕は「特別一時金」制度を一晩で考えだした。これが革新だ。

 制度をいくら改善改良してみても、やり方自体古くさくなって新しい難問を解決できない。階段を一段一段昇るより、思考の次元を変えて、エレベーターやエスカレーターも超えて、一挙にぴょんと飛び上がる法がないか。ちがった思考回路で新しいやり方を考えよう。「技術革新的思考」でいかないと、他者との競争に勝てない。

 「あしながアフリカ遺児教育支援百年構想」に、僕には勝算が見え始めた。賢人さがしの旅で、外国でたくさんの人と会い、賢人と会話をかわし、多くの外交官の言葉が、僕の頭をもみほぐしてくれた。古びた脳も新しい刺激で革新型になる。

 僕は百年構想を5年か7年前から考えるともなく、夢を見るように想像(イマジン)していた。頭の片隅に、「青年は気宇壮大たれ」と教えていただいた、初代会長永野重雄師の言葉がこびりついている。爾来(じらい)、僕はいつも夢想している。すると、5年に一度くらい絶妙のアイディアが湧いてくる。頭はボケても長い習慣的思考は別の作品を生んでくれる。

 新年も日々新たな気持ちで情勢判断し、果敢に攻撃的、挑戦的でありたい。縮みゆく日本と世界、とは別に爆発的なエネルギーをひめるアフリカもある。それを複眼で見つつ死ぬまでいい仕事をし続けたい。それが後進への何よりのお手本だろう。

 世界の最高に優秀なインターン生たちに日本文化に触れ合わせ、平安文化を彼らの哲学の再生のきっかけとさせたい。世界の若者と賢人を交え話し合い、行動して、「教育の凄さ」を世界と後世に見せつけたい。

 日本の若者も自信を取り戻した。彼らと共に前進しよう。
 あしながさん、応援よろしく。

 そうそうあしながコラボ音楽会と今井麻緒子さんのあしなが新訳本も楽しみだ。

 最近気に入っている言葉
「日本でしか通用しない、ガラパゴス人材になるな」(志賀俊之氏)。

(2013.12.26記)

※このエントリーはあしなが育英会機関紙「NEWあしながファミリー」131号 共生(コラム)からの転載です。