玉井義臣 教育こそ百年の計 遺児と共に43年

2013-12-19

「百年構想の賢人」探しの旅

ルイ シュヴァイツァー氏(中央)と100 年構想会議= 11 月25 日。   右へ富永氏、マセ駐 日フランス大使。左へ玉井、藤村

 父が、尼崎で15年の丁稚奉公の後、池田で金網の商売を親方から暖簾分けしてもらって独立したのは父25歳母23歳。
 11人生んだはずの子はいま、末っ子の僕78歳と長兄89歳の2人だけ。いろんなことがあったろうが、ちっちゃな店を父と長男で守りきった。兄は1月大腸がんの手術をしたのが肝臓に転移したのを今月3センチ摘出し、元気に回復中。来年4月の百周年は大丈夫そうだ。
 弟の僕はパーキンソン病で車イスに乗りながら、ヨーロッパ5ヶ国(仏パリ、英ロンドン、伊ローマ、墺ウィーン、独ベルリン)で、のべ7人の大使と会い、百年構想の外国人の知恵袋である「賢人」探しを依頼し、2賢人との会談をこなせた。
 伊のミケリーニ賢人との対談は河野大使も入られ絶好調の鼎談(ていだん)になり、話がはずんでおもしろかった。TVジャーナリストの大先輩に胸を借りる格好で愉快。
 英のトーマス卿は全英大学協会前会長ですばらしい人格の産婦人科医。兄弟が二人日本に住まわれ、「君の評判は聞いている」と軽いジャブに体がのけぞる。
 お会いしたのはお2人だけだったがその国を代表する学識経験者。例えば、5大陸に5つの百年構想の組織をつくり、「あしながアフリカ」ヨーロッパ事務所をパリに置く。アフリカから欧州の大学に行きたい遺児と大学を結び付け(マッチング)、よりよく留学話がうまくいくように賢人のご意見を聞きリーダーを育てようというもの。賢人の役割は大きいが、2賢人に会って、この百年計画は間違いなく成功する確信を得た。
 賢人だけでなく、インターン生の世界ネットワークをつくれば、世界で最も貧困な1日1人1.25ドルで生活(遺児はもっと低い)するサブサハラ49か国も20~30年もすれば貧困からの脱出が始まる。世界から新あしながさんの「やさしさ」集めて世界を変えたい。
 小説「あしながおじさん」刊行百年を契機にコラボコンサートの仙台初演が決定。それがさまざまに開花していく。そのエネルギーと勢いに驚くばかりだ。
(2013.11.28記)

※このエントリーはあしなが育英会機関紙「NEWあしながファミリー」130号・共生(コラム)からの転載です。


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