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あしなが運動の心、パリでも共感

2017年11月07日 [ニュース/コラム]

「台風ニモマケズ…」 第95回学生募金終了

 10月21日・22日・28日・29日の4日間(一部別日程)、全国の駅頭・街頭約150か所で行なわれた第95回あしなが学生募金は、のべ約1万人のボランティア参加で無事終了いたしました。募金に応じてくださったみなさまに心から感謝申しあげます。
 今回も昨秋と今春に引き続き、募金額の2分の1を国内遺児の奨学金として、2分の1をアフリカ遺児高等教育支援100年構想事業費としてあしなが育英会に寄付されます。
 募金初日の10月21日、JR新宿駅西口でのオープニングセレモニーには、どしゃぶりの中、47年前に学生募金を支えた大学自動車部OGで聖心女子大学同窓会副会長の小澤志津子さんら同窓会のメンバーが駆けつけ学生たちと共に支援を呼びかけてくださいました。

あしなが史上初 2018年度から給付奨学金開始

 玉井義臣あしなが育英会会長は、来年4月から導入する給付型奨学金(月額高校生2万円、大学生・専門学校生3万円、大学院生4万円)について説明。その背景としてアルバイトに追われ学業がままならない学生たちの現状などを訴えました。給付型奨学金だけで年間15億円から20億円の資金が必要であり、今回の街頭募金は、新制度の周知徹底と募金の必要性を訴えるうえで非常に重要なものとなりました。
 ただ、不運にも4日間とも大型の台風に直撃され、募金額は過去20年間で最も厳しい結果となりそうです(現在集計中)。しかし、学生たちは台風にひるむことなく、遺児たちの未来のために、自ら考え行動し、自らの言葉で熱く訴えていました。



雨の中、第95回あしなが学生募金への協力を呼びかける玉井義臣あしなが育英会会長・あしなが運動創始者(前列右から4人目)、岡嶋信治運動提唱者(前列右から2人目)、櫻井芳雄学生募金提唱者(前列右端)、聖心女子大学OGの小澤志津子さん(前列右から3人目)=10月21日、JR新宿駅西口

玉井会長 パリ政治学院"シアンスポ”で講演

 玉井義臣会長が9月26日、歴代フランス大統領や米国国務長官など多くの世界的リーダーを輩出している大学として有名なパリ政治学院(通称:シアンスポ)で特別講演を行いました。



パリ政治学院は1872年に設立された自由政治科学学院を前身としたフランス屈指のエリート養成校のひとつ。
フランス国立行政 学院進学者の多くを占め、フランス各界のトップをはじめ
数々の国の首脳、国際機関、企業等のリーダーを輩出している

 この講演は、パリ政治学院のフレデリック・ミオン学長が「あしながとシアンスポは社会を変革しようという熱意と国際性が共通している」ことに深く感銘し、「人生のすべてを世の中の不幸を改善することに奉げてきた玉井会長の姿を学生に見せたい」という強い希望によって実現しました。

フレデリック・ミオン学長(左)からの紹介を受け、
玉井会長は母親を交通事故で亡くしたときのことから語り始めた=9月26日、パリ政治学院

 「私の原点は私が27歳のとき、交通事故にあってほとんど治療らしい治療も施されないままボロ雑巾のように放置されて死んでいった母を看取った真冬の早朝、『お母ちゃん、敵は必ず打ったる』と誓い、その後1年半、寝食を忘れて猛勉強し、日本の立ち遅れた医療体制や損害補償の現状等を論文で告発し変革したことです」

 玉井会長が冒頭でそう語ると、出席した学生約300人は身を乗り出して聴き入っていました。



約300人の学生たちは、50年に亘るあしなが運動の原点を語る玉井会長の言葉に聴き入った

 玉井会長が「母の死から50年以上もの長きに亘って運動を続けてきたのは、人間の尊厳を守るためですが、それを支えてくれたのは、決して裕福とはいえない多くの庶民の方々が少額だが『やさしさ』を込めて募金し続けてくださっているからです。そして、その『やさしさ』を今、アフリカの遺児の高等教育支援に拡げつつあります」と締めくくると、十数名の学生が次々に質問とともに感謝の言葉を述べました。



「アフリカ遺児高等教育支援100年構想」に共感し、感謝を述べつつ質問する学生

 フレデリック・ミオン学長から「玉井さんという一人の人物の思いが、過去50年で10万人以上の遺児たちに教育を受ける機会を与えた。そして、82歳になった今日も、さらに国境を超えた連帯のために邁進している。そういう玉井会長の"あしなが運動”を強く支持したい」と絶賛していただきました。

>> パリ政治学院特別講演要旨はこちら


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