
西 勇飛
Yuhi Nishi総務課/北海道エリア学生担当
入社のきっかけ
私は大学1年生の時に「家島のつどい」というあしながのプログラムにファシリテーター(ボランティア、「手助けする人」の意、FTと表記)として参加しました。このプログラムがあしながとの初めての接点でした。このプログラムに参加しようと思ったきっかけは子どもと関わるボランティアをしたいという簡単なものでした。プログラム中の子どもたちは、楽しそうに遊んでいる姿は他の子と何ひとつ変わらないのですが、お話をした際には、学校で馴染めない、親を亡くしたことを言えない、わがままを言えないなど様々な想いを抱えていることを知りました。子どもたちと関わる中で、そういった子どもたちのために何かできないかという想いが芽生えていきました。私の両親は健在で親を亡くすという経験をしたことがありません。子どもたちのために何かしたいという想いがありながらも、その経験をしていない自分が子どもたちと関わっていいのか、本当に子どもたちの気持ちをわかってあげることができているのか等、どのように接すればいいのか悩むことが多くありました。悩んでいる際に、FTとして活動をしていた仲間から、「親を亡くした子の気持ちを100%わかってあげることはできない。でも子どもたちのこれからについては一緒に考えることができる。」と言われ、親を亡くしていない自分でもできることがあるんだということがわかり、子どもたちにしっかり寄り添って子どもたちの成長を見守っていこうと思うようになりました。親がいてもいなくても、子どもたちのために力になりたいという想いは同じということを胸に活動を続けました。 大学4年間活動を行い、大学を卒業をした後も子どもたちの力になりたいと思っていたところに職員の募集の案内があったため、あしながで働くことを決意しました。
仕事の内容・やりがい
総務課では職員のみなさんが子どもたちのために仕事が行いやすような職場環境の整備を行っています。主な仕事の内容としましては、庶務や労務、施設管理、システム管理、安全管理、ルール・文書・資料の管理など多岐に渡ります。柔軟な対応も求められることも多く、在宅勤務が行えるような整備も短い期間で完了しました。この中で私が担当しているのはシステム管理で、PCやライセンスの管理、システム構築や保守運用などを行っております。ライセンスの管理の中でもメールなどのビジネスツールは、会全体の管理を行っているため、全世界のあしながのライセンス管理を行っております。各国とやりとりを行うことは大変ですが、全世界の子どもたちのために仕事をしていると考えるととてもやりがいを感じます。総務課はバックオフィスなので、実際に現場の声が聞こえにくいですが、私たちが整備を行うことによって回り回って子どもたちのためになるという思いを持って仕事を行っております。 また、学生担当も兼務しており、北海道の学生と一緒に、募金活動や高校生のためのプログラムを行っております。学生と一緒に活動することは、大人の目線だけにならず当事者の声を聞くことができ、より子どもたちのためになることを考えることができます。学生と関わる中で、進学や家庭の悩み等、私自身が経験したことがないことを相談されることもあり、自分の力不足を感じることが多々あります。そのような時は周りの職員に相談したり協力を得て学生と関わっています。色々と悩むことも多いですが、学生と関わることが多い分、学生の成長を感じることができ、成長を感じられた瞬間はとてもやりがいを感じます。