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佐藤 シャミーナ

佐藤 シャミーナ

Shamina Sato

心のケア事業部 あしながレインボーハウス

入社のきっかけ

私は幼くして父親を亡くしました。環境や周りの大人に恵まれていたので、経済的に苦しい生活は強いられませんでしたが、父親を亡くして抱えていた心の傷を癒すツールや場所がないまま育ちました。子どもの頃に経験する親の死は、何年たってもその人の一部であり続ける出来事です。その出来事とどう向き合えるかによって、人生はガラリと変わるものです。だからこそ、死別体験をした子どもには大人のサポートが必要不可欠だと思います。

 

父親が亡くなった「31歳」という年齢に自分自身が近づくにつれて、私は「自分の人生をかけてやりたいこと」について深く考えるようになりました。そんなときに、あしなが育英会の職員何人かと出会い、本会の活動について初めて知りました。そのなかでも特に心のケアに興味を持ち、「あしながで働きたい」と相談を持ちかけたのが入局のきっかけとなりました。レインボーハウスは、子どもの頃の私になかった、遺児が同じ境遇の仲間と会える居場所です。そこで今働けているのは、父親に見守ってもらえているからだと感じています。

 

私の人生の原動力には「自分が感じたような孤独感を感じる子どもが、1人でも減ったら」「生きづらさを感じている人が、少しでも生きやすい世の中にできたら」という想いがあります。1人では無理でも、色々な人がそれぞれできることをすれば、親を亡くした子どもとその保護者が少しでも生きやすい世の中に近づいていけると信じています。今後も、その気持ちを忘れずに精進していきます。

仕事の内容・やりがい

心のケア事業部は、レインボーハウスという施設などで遺児家庭の心のケアプログラムを実地しています。私は東京のあしながレインボーハウスに勤務していますが、2020年度の主な仕事の内容は東北レインボーハウス(仙台・石巻・陸前高田の3ヵ所)の過去10年間の活動の記録をまとめ、書籍として世の中に出すことです。東北レインボーハウスでは、東日本大震災で親を亡くした子どもとその保護者を対象に、震災直後の金銭的支援や心のケアプログラムを実地してきました。東北の遺児家庭の子どもと保護者、職員、ボランティアなどが東日本大震災からの10年間をどういう想いで過ごし、今後をどう過ごしたいのか、あしながとの繋がりの有無に関わらず多くの人に伝えたいです。

 

なによりも、遺児家庭の子どもと保護者にはそれぞれの死別体験との触れ方があり、正解も不正解もないと知ってほしいです。「10年」というと節目だと捉えられがちですが、遺児家庭は今も、そしてこれからもずっと、死別体験と向き合い続けます。遺児家庭の現状の発信は、心のケアの必要性の啓発になりますし、そこに大きなやりがいを感じています。まだあしながと繋がっていない遺児家庭の子どもや保護者に書籍を手にとってもらい、「自分のための場所がある」と思ってもらえたら嬉しいです。

 

10年の活動の記録以外にも、あしながレインボーハウスではニュースレター発行、遺児家庭との双方交流の企画など、様々な業務に携わっています。日英バイリンガルなので、たまに翻訳作業もします。

 

コロナ禍で入局したため、現時点では心のケアプログラムの参加者とお会いできていません。遺児家庭との直接的な繋がりがないので、東北の活動の記録をまとめるうえで自分の力不足を度々痛感します。震災体験や死別体験のようなセンシティブな内容に触れながら、色々な人の想いを一つの形にまとめるのは大変です。人の心に関わる仕事なので、「白黒がつけられない」場合が多いように思います。ですが、白黒がないなかで自分にできることを模索しつつ、できないことを他の人に協力してもらうこの仕事には、人生の本質と人間社会の本来の在り方に通ずるものを感じます。

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