【ひと】岡山での街頭募金の復活に向けて
2022年5月から12月まで、全国47都道府県をリレーでつなぎ寄付を募るあしなが学生募金 全国募金リレー。10月1日(土)には岡山、佐賀、長崎の3県で実施されます。
今回は岡山での街頭募金の復活に向けて奮闘する大学奨学生のユマさんを紹介します。
ユマさんは生まれも育ちも岡山県倉敷市。社会福祉を学ぶ大学3年生です。ユマさんが高校生のときに父親が原因不明の病で倒れ、寝たきりになってしまいました。父が働けなくなり、目の前には経済的な不安が立ち塞がりました。そんなときにあしなが育英会と出会い、高校、大学と奨学金をうけることで学ぶことができています。
そんなユマさんの目標は、人の生活と心を和ませられるようなユーモアある社会福祉士になること。以前は正解を求めて発言や行動をしていたけれど、あるとき正解にとらわれず、ユーモアを生み出すことで自分の周りに笑顔があふれることに気づいたそうです。大学生活でも、あしながの活動の中でも、ユーモアと笑顔をいっぱいに過ごしています。
ユマさんは大学1年生の秋に、あしなが学生募金事務局の一員になりました。募集説明会で自分と似た経験をした先輩が、未来の遺児のために活動する姿を見て、自分も一緒に想いを繋いでいきたいと思い、入局を決めたそうです。現在は岡山ブロックのブロックマネージャーと中四国エリアのエリアマネージャー補佐を兼任し、仲間たちを率いています。

2022年4月の中四国エリア会議のなかで、募金の実践練習を行った自分で考えた呼びかけを初めて街頭で声にし、想いを届けた(写真左)
岡山県でもコロナ禍のため、2019年10月を最後に、街頭募金を実施できていません。遺児たちの未来の為には街頭募金の本格復活が急務と、ユマさんは仲間たちとミーティングを重ね、準備を進めています。
「私は家庭環境に左右されて夢を諦める遺児を増やしたくありません。一人でも多くの遺児が自分の夢を追い続けられる社会になってほしいと思い、私は活動しています。進学は、夢を追う大きなきっかけになります。もしかしたら、自分のすぐ近くに助けを必要としている遺児や障がい者家庭の子どもたちがいるかもしれません。そんな子どもたちへ届くように私たちは全力で頑張ります。岡山県のみなさん、ご協力をよろしくお願いします!」とユマさんは力強く語ってくれました。

コロナ禍前の、岡山駅前での街頭募金(2019年5月)
岡山での募金は10月1日(土)の10時から18時(岡山駅東口のみ18時から)に、岡山駅東口・西口と倉敷駅北口で実施予定です。みなさんに街頭でお会いできるのを楽しみにしています。
また、街頭以外でもご寄付を募っています。クレジットカード、銀行振込、口座引落などでご寄付が可能です。現在岡山県内では127人の遺児が奨学金を必要としています。ご寄付で遺児の進学を支えてください。よろしくお願いします。