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【ひと】神奈川の募金復活に向けて

2022年5月から12月まで、全国47都道府県をリレーでつなぎ寄付を募るあしなが学生募金 全国募金リレー。第20週目となる12月10日(土)には神奈川県と東京都で実施されます。ついに最後の開催地です。

今回は神奈川での募金の復活に向けて奮闘する、あしなが大学奨学生のRさんを紹介します。

 

Rさんは生まれも育ちも神奈川県藤沢市。看護師や保健師になることを目指して、神奈川県内の大学で学ぶ3年生です。看護師としては救命や精神看護、高齢者看護に興味をもっており、保健師としては母子保健の分野に進み、子どもたちやお母さん・お父さんたちが生きやすくなるサポートが出来たらと考えているそうです。

そんなRさんは、小学生の時に母親を乳がんで亡くしました。もともと母子家庭だったRさんは、母の死後、祖父と叔父と3人で暮らすことになりました。お金の余裕はなく、学費に悩んでいた時に出会ったのがあしなが奨学金でした。高校から奨学金を受け始め、現在の大学にも進学でき、看護師・保健師になるという夢を追い続けることができています。

 

 

Rさんの大学の教科書。3年生までのものだけでも、積み上げると1m近くになる

 

 

Rさんが学生募金事務局の一員になったのは大学1年生のときのこと。高校3年間、あしなが育英会のサマーキャンプ「つどい」に欠かさず参加したRさんは、このさきもあしながと関わりを持ちたいと思っていたそうです。そんな矢先に、学生募金事務局の局員募集の案内があり、メンバーになることを決めました。昨年度は事務局の神奈川静岡ブロックのブロックマネージャーとして、メンバーをまとめあげたRさん。今年はプランニングユニット(募金の戦略立案を担う部門)の全国メンバーとして、全国募金リレーの成功に向けて奮闘しています。

 

 

2021年12月、街頭募金が12都市限定で復活。首都圏では新宿のみの実施だった。この経験を神奈川での募金復活にも活かしたい

 

 

神奈川県でもコロナ禍のため、2019年10月を最後に、街頭募金を実施できていません。遺児たちの未来の為には街頭募金の本格復活が急務と、Rさんは仲間たちとミーティングを重ね、準備を進めています。

「教育に限らず金銭的な理由で、何か制限のある生活を強いられてしまう現実にずっと違和感を感じてきました。私自身も、進学の際に家計のことを考え、大学進学を本当にして良いのかとても悩みました。しかし、あしながの奨学金のお陰で大学で看護を学ぶことができています。私も誰かに手を差し伸べられる存在になれたらという思いもありこの活動をしています。受けたい教育を自由に受けられるという当たり前を誰にとっても当たり前にするために、神奈川の皆さん、ご協力よろしくお願いします!」とRさんは力強く語ってくれました。

 

 

コロナ禍前の、新百合ヶ丘駅での街頭募金(2019年10月)

 

 

奈川での募金は12月10日(土)に、横浜駅(相鉄改札前)、青葉台駅(北口ロータリー)、たまプラーザ駅(中央改札前)、新百合ヶ丘駅(南口デッキ)、相模大野駅(北口)、藤沢駅(JR改札前)、大船駅(JR南改札前)で、10時から17時に実施予定です。みなさんに街頭でお会いできるのを楽しみにしています。

また、街頭以外でもご寄付を募っています。クレジットカード、銀行振込、口座引落などでご寄付が可能です。現在神奈川県内では332人の遺児が奨学金を必要としています。ご寄付で遺児の進学を支えてください。よろしくお願いします。

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