値上げラッシュが遺児家庭を直撃―保護者緊急アンケートを実施しました
あしなが育英会は、昨今のウクライナ情勢などを原因とした値上げラッシュが遺児家庭に与えている影響を調べるため、このほど本会奨学生の保護者を対象に、インターネットによる緊急アンケート調査をおこないました。
アンケートは自由記述式で、761件の回答がありました。
緊急アンケートに寄せられた保護者の声
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物価値上がりがきついです。自分が食べずとも息子に食べさせなきゃと思います。自身の病院や手術を先送りにしなきゃいけないこともつらいです。
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コロナの影響で自営業の状況が思わしくないです。さらにガソリンや食品の値上げで家計収支の悪化が続いている状態です。贅沢をガマンするというレベルでは解決困難です。おつとめ品、特売品などで対処は元々やっています。たとえば食事を1日1回は食パン2枚のみとするなどしています。栄養状態がよくないことはわかっています。肉、野菜、フルーツなどをカゴ一杯に買ってみたいですね。
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あちこち支障がでてきて、病院通いをしながら、パート勤務をしています。収入も少なく、病院代もかかり、毎月苦しい生活を送っています。その中でガソリンの高騰、食料品、生活用品の値上げ..どうやって食べていけばよいのか?本当に火の車です。自分の化粧品、服もこの何年間は買えないです。
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前から普通の生活が厳しい中、身の丈に合ったら生活をしているが、どんどん厳しいさが増している。正直1日3食できていない、食事の回数が1日2食から1食の時もあります。なんとか白湯などで満たしているが辛い。生活費の事が頭から離れず、不安で眠れない。何をすれば良いかわかりません。子供に申し訳なく思います。疲れた。
このように深刻な状況を表す生の声が多数寄せられ、値上げはコロナ禍を必死に耐えてきた保護者をさらに追い詰める痛撃になっていることがわかります。
本会は値上げに苦しむ遺児家庭を支えるため、引き続き奨学金の交付に全力を尽くします。
また、5月13日(金)11時から新宿西口で実施する「あしなが学生募金 全国募金リレー」のスタートセレモニーで、全国各地から集まった遺児学生の代表が、アンケートに寄せられた保護者の声を代弁し、社会に訴えるます。
あしなが奨学生保護者 値上げラッシュの影響 緊急アンケート調査概要
- 実施 一般財団法人あしなが育英会
- 回答期間 2022年4月27日~5月5日の9日間
- 内容 ウクライナ情勢や円安による生活必需品の値上げラッシュの影響を、インターネットによる自由記述方式で質問
- 対象本会がメールアドレスを把握している本会奨学生(高校、短大、大学、専門、大学院)の保護者のべ2005人
- 回答者数 761人
- 回答抜粋 こちらからご覧ください
プレスリリース
本調査のプレスリリースはこちらからご覧ください。
報道機関からのお問い合わせ:広報担当 島田北斗(shimada.h@ashinaga.org)