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【現地レポート】大阪で3年ぶりの街頭募金を実施しました

5月から12月まで、全国47都道府県を繋いで寄付を募る「あしなが学生募金 全国募金リレー」。11月5日(土)には大阪府と香川県、沖縄県で街頭募金が行われました。本記事では大阪での募金の様子を報告します。

 

 

ALL関西で挑んだ大阪募金

街頭募金を主催するあしなが学生募金事務局は、全国9エリア38ブロックに分かれて活動しています。それぞれのブロックは「青森・秋田ブロック」や「兵庫西ブロック」、「広島ブロック」というように地名を冠しており、それぞれの管轄地域で街頭募金を行っています。

大阪府には「大阪北ブロック」と「阪和ブロック」があり、本来であればこの2ブロックのみが街頭募金を行うのですが、今回は関西エリアの他のブロックが大阪に集結し、ALL関西で街頭募金を行いました。

 

なぜ7月にすでに募金を終えた滋賀京都兵庫のブロックの学生たちが大阪での募金に立つことを決意したか。その背景には、大阪の遺児の多さがありました。実は大阪のあしなが奨学生の数は877人と全国最多なのです(2位は東京の626人)。

全国最多の奨学生がいる大阪。支援を必要としている子どもたちがたくさんいる。この街で、支援の輪を更に広げなければならない。

そんな学生たちの熱い想いが一致し、関西エリアの総力をあげての大阪での街頭募金の実施が決まりました。

大阪の募金本番までの約2ヶ月間、学生たちは募金場所の実地調査や警察署への道路使用許可申請、近隣の高校へのボランティア参加依頼の電話掛けなどに精を出し、結果大阪府内の14か所で街頭募金を行うことになりました。コロナ禍前の2019年度は府内6か所のみだったので、実に2倍以上に募金実施場所を増やしたことになります。

 

ALL関西で準備を進めてきた大阪募金がいよいよ始まります。

 

 

前日準備を終えての一枚。遠くは滋賀から来た学生も(11月4日、神戸レインボーハウス

 

 

大阪上本町駅前

迎えた募金本番の11月5日(土)。大阪上本町駅前での募金活動の第一声を上げたのは、学生募金事務局の関西エリアマネージャーを務めるわかなさんです。関西のトップとして、エリアの総力をあげての大阪募金の準備を率いてきました。

大阪上本町駅は今回はじめて募金を行う拠点で、わかなさんが所属する兵庫東ブロックが新たに開拓しました。

 

 

上本町駅前での活動。新歌舞伎座の大のぼり旗とあしながののぼり旗が並んでいた

 

 

大阪上本町駅には、37人の本会大学奨学生に加えて、ボランティアとしてプルデンシャル生命保険株式会社京阪第六支社や個人の方が参加。わかなさんはその先頭に立って、「私自身、中学3年生の時に自死によって母親を亡くした遺児の一人です。夢をあきらめたくない。でも持っているお金はとても少なく、毎日の生活をすることだけで精一杯でした。しかしそんな時にあしなが奨学金の存在を知り、大学に進学することができ、自分の夢を追うことが出来ています。しかし遺児全員が奨学金を受けれているわけではありません。私は、遺児たちに経済的な理由で夢を諦めてほしくないと思っています。皆さんのご寄付が、そんな子どもたちの希望に繋がります。子どもたちの笑顔に繋がります」と力強く支援を呼びかけていました。

 

※わかなさんの呼びかけをYoutubeでご覧いただけます

 

 

 

京橋駅前

京橋駅前での募金の拠点責任者を務めたのは、大阪北ブロックのブロックマネージャーのりくさんです。

大阪北ブロックのメンバーに加えて、22人の大学奨学生や大阪女学院高校の生徒も参加し、賑やかな街にふさわしい賑やかな活動となりました。

りくさんは「私は中学一年生の時に父親を亡くしました。それからは、母親が一人で私と妹を育ててくれました。それまで専業主婦だった母はパートをしながら私たちの生活を支えてくれました。それでも十分な収入とはいえず、大学に進学してもいいのかとても悩みました。そんな時にあしなが育英会の奨学金を見つけ、今大学に通うことができています。もしあの時あしなが育英会の存在を知らないままだったら、大学進学を果たせたかどうかわかりません。私は幸いにも大学進学を果たすことができましたが、今も進学の夢を諦めている遺児がいます。苦境に立たされている遺児たちが進学の夢をあきらめないために、私たちは声を上げています」と訴えいました。

 

京橋駅ではJRと京阪の連絡通路で実施。りくさん(写真)らは乗り換え客に遺児家庭の現状を必死に訴えていた

大阪女学院高校のみなさんの元気な呼びかけに、多くの方が応えてくれた。

 

 

高槻駅前

高槻駅前での募金には、非常に珍しいボランティアの方が参加しました。

街頭募金ボランティアは中高の生徒会やボランティア部、またCSRの一環で参加する企業の方がほとんどです。

 

 

 

 

そんな中参加してくれたのは、小学3年生の望莱(みらい)さん。個人参加という形で申し込み、募金に立ってくださいました。

小学生の街頭募金ボランティアは非常にめずらしく、道行く人も次々と望莱さんの持つ募金箱に手を伸ばしていました。

大学生や、同じくボランティアとして参加した大阪府立阿武野高校の生徒のみなさんと並んで、大きな声で募金を呼びかけてくれました。

 

 

 

 

コロナ禍前を大きく上回る結果

詳報をお届けした上本町、京橋、高槻以外でも、関西の学生たちは一人でも多くの遺児に奨学金を届けようと奮闘しました。

この日の大阪での募金で集まったご寄付は555万699円。コロナ禍前2019年秋のあしなが学生募金の大阪の寄付額は、4日間で436万6804円だったので、たった一日で4日分以上のご寄付が寄せられたことになります。

ALL関西で臨んだ大阪募金は、大成功のうちに幕を閉じました。

募金にご協力くださった方々に深く御礼申し上げます。

 

 

それぞれの駅での募金活動を終え、集計作業のために全メンバーが集合。募金の大成功にニッコリ

 

 

各拠点の様子

 

桃谷駅前

桃谷駅前

茨木駅前

茨木駅前

大阪阿部野橋駅前

天王寺駅前

池田駅前

箕面駅前

樟葉駅前

枚方市駅前

千里中央駅前

JR吹田駅

 

 

 

大阪での街頭募金は終了しましたが、ご寄付は引き続き募っています。クレジットカード、銀行振込、口座引落などでご寄付が可能です。現在大阪府内では877人の遺児が奨学金を必要としています。ご寄付で遺児の進学を支えてください。よろしくお願いします。  

 

 

あなたの支援を必要としている子どもたちがいます。

あしなが育英会では、病気や災害、自死などで親を亡くした子どもや、障がいなどで親が働けない子どもを支えています。

これまであしながさんのご支援のお陰で11万人の遺児が進学の夢を実現しました。

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