【春の街頭募金報告】北陸エリアの感動|エリアレポート②
3年半ぶりの全国一斉での実施となった、この春のあしなが学生募金。街頭募金は全国約150か所でおこなわれ、各地で大学奨学生やボランティアの方たちが声を上げました。4日間の募金で寄せられたご寄付は6000万円以上にのぼりました。
街頭募金の実施を担う「あしなが学生募金事務局」は、全国を9つのエリアに分けて活動しています。あしなが育英会は各エリアに「エリア担当職員」を置いており、活動のサポートと学生の人材育成を担っています。
そんな各エリアの担当職員が、担当エリアの春の募金の様子を取材しました。第2弾は北陸エリアの報告です。
北陸エリアでの街頭募金は、4月22日(土)と30日(日)に石川県の金沢駅西口、23日(日)に福井県の福井駅西口、そして4月29日(土)に富山県の富山駅南口で行われました。3カ所合計で約40人のあしなが奨学金を受ける大学生と高校生のボランティアが、遺児の現状や支援の必要性を訴えました。
金沢駅
金沢駅では4月22日(土)と4月30日(日)の2日間、12時から18時に街頭募金を行いました。30日(日)は、は23日(日)掲載の中日新聞(石川)を見て、足を運んでくださったあしながさんにお手紙をいただきました。
「私は今”あしながおじさん”の真似でもしてみたいと思う、ちっちゃくて足も短かいおばあちゃんです。あと何年生きるのかわかりませんが、1回くらい良いことをしてみたいと思ったけど、その気持ちはでっかくても、手持ちはちょっぴりなので少しでごめんね。」という書き出しで奨学生に向けた、9枚にもわたる手紙でした。
手紙は「これからも元気で学生生活を有意義にお過ごしください。かげながら応援しております。これからの長い人生です。どうぞ心の鏡はいつもピカピカにみがいておいてくださいね」という結ばれており、受け取った学生は涙を浮かべていました
中日新聞の記事に取り上げられた佐藤さんは、「大学3年間を終えたタイミングの春募金でした。これまでの学びを支えてくれたあしながさんに対する感謝でいっぱいになった募金でした。「先週の新聞を見ました」とお手紙を渡しに来てくれたあしながさんにも出会い、涙が出るほど嬉しかったです。私の将来の夢は、美術作家として人の心を動かせるような人材になることです。今年は大学生4年生となるので、集大成として精一杯研究や勉学に打ち込んでいきたいです」と募金後に感想を語りました。
福井駅
福井駅では、12時から18時に街頭募金を行いました。始まって間もなくの13時ごろ、40代ぐらいの男性が募金をしてくれました。その時「何時まで募金してるの?」と質問され、18時までと答えました。すると驚きを見せながら「頑張ってね」と言って去っていきました。少し時間がたった時、再び男性が来てくださり菓子折りの差し入れと「気持ちね!頑張れ!」という言葉をかけてくださいました。疲労が少し見えてきた学生たちも、もうひと頑張りすることができました。
富山駅
富山駅では12時から18時に街頭募金を行いました。学生募金事務局の岡本さん(大4)は「自分の呼びかけを聞いて、足を止めてくださり募金をしてくださった方、そして仲間たちの呼びかけを聞いて募金をしてくださった方、本当に感謝しかありません。多くのご寄付を富山駅で頂くことができました。私としても、この募金が貴重な時間になり、これからの活動も頑張っていきたいです!」と話していました。
北陸エリア代表
学生募金事務局の北陸エリアマネージャー(北陸3県の代表)を務める村瀬さんは、募金が終わってこのように話しています。
「今回の春の街頭募金で印象に残ったことがあります。印象に強く残っているのは一人の中学生のことです。その中学生は私たちが配っていたビラを受け取ると、柱に隠れながらこちらを伺っていました。最後には、頑張ってくださいと二度も募金をしにきてくれました。1人で募金をしに行くことは、とても緊張することだし、私が中学生だったらきっとできないと思います。勇気を振り絞って募金をしに来てくれた姿にとても胸を打たれました。秋募金も私たちは、皆さんに熱い想いを呼びかけます。皆さまの温かいご理解とご協力をよろしくお願いします!」。
募金結果
北陸3県では、合計986,671円のご寄付が集まりました。ご協力いただきありがとうございました。
報道機関について
今回の街頭募金について、下記報道機関に取材していただきました。
・5/1北日本新聞(富山)
・5/9読売新聞(福井)