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阪神・淡路大震災の教訓を学ぶ~虹の心塾生が震災学習

5月27日、本会の大学奨学生寮「虹の心塾」(神戸市東灘区)の塾生6人が、震災の教訓を伝える施設「人と防災未来センター」(同市中央区)を見学し、阪神・淡路大震災について学びました。

震災をきっかけに1999年に建てられた虹の心塾では、その原点を知るために、毎年新入塾生を対象に震災学習の機会を持っています。

この日は、アフリカからの留学生を含む6人が参加し、震災や防災、減災についての学びを深めました。

 

仮設住宅での生活を再現した展示を見る塾生たち



センターでまず塾生たちは、震災の再現映像と証言映像を視聴。6人とも災後に生まれた「阪神・淡路大震災を知らない世代」であり、初めて見る震災の映像に息を呑んでいました。

次に見学したのは、震災関連資料の展示エリア。震災が起きた1月17日の街の様子や避難所での生活、復興の歩みを見て学んだり、被災体験を持つ語り部ボランティアの講話に聞き入ったりしていました。

 

西宮市で被災した語り部の方の話を聞いた

 


センター見学後は、あしなが育英会が震災直後に最初の活動拠点を置いた旧御影工業高校の跡地がある御影地区や、心塾がある深江地区をまち歩きし、復興やあしながの震災遺児支援の足跡をたどりました。

 

阪神高速3号神戸線を見上げる塾生たち。震災では、心塾から南に約500mにあるこの高速道路が倒壊した

 

中部アフリカのカメルーン出身のマハマットさんは、「人と人とが支え助けあい、震災を乗り越えたという証言が印象に残った。自分も困っている人がいたら助けられる人間になりたい」と一日の学びを振り返りました。

林田さんは「初めて見た震災の映像に恐怖を覚えた。いつかまた起こるかも知らない災害に備えたい」と教訓を得た様子でした。

 

虹の心塾では今回の見学以外にも、1月の追悼行事への参加などを通して、塾生が震災について考える機会を設けていきます。

投稿者

島田 北斗

小6で父を亡くした奨学生OB。「後輩遺児たちの人材育成に携わりたい」と2016年に新卒で入局。海外担当や関西エリア担当などを経て、2023年から2度目の神戸勤務。現在は学生寮「虹の心塾」、中四国エリア、広報を担当。学生たちと向き合う日々を送る。

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