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つながり深まる夏のプログラム ~レインボーハウス7月活動報告~

レインボーハウス 7月の活動報告

あしなが育英会では、親との死別を経験した子どもと保護者のためのプログラムを定期的に開催しています。

夏の太陽が眩しく照りつける7月、各地のレインボーハウスで宿泊プログラムや夏のプログラムを開催しました。にぎやかなレインボーハウスの様子をお届けします。

 

活動拠点であるレインボーハウスでは、子どもたち一人ひとりのグリーフ(grief:喪失に伴う様々な反応)を支えるため、子どもたちの身体の安全はもちろん、心の安心を感じてもらう環境を大切にしています。

プログラムへの参加希望、レインボーハウスの話を聞いてみたいという方は本記事末尾のリンクよりお問い合わせください。

神戸レインボーハウス

7月9日(日)に卒業生のつどい、7月22日(土)~23日(日)に宿泊プログラム「虹のつどい」を開催しました。 
 

卒業生のつどいには、震災遺児2名が参加

 

卒業生のつどい

阪神・淡路大震災から28年。ご自身の子どもやパートナーと共に来館し、 子どもの頃から様々な人と出会い、経験をしてきた神戸レインボーハウスにて、当時のこと、現在のこと、お話をすることができました。

そして、ご自身が過ごしてきた神戸レインボーハウスを家族に案内する姿も見られました。 

「もっと泊まりたい!」 虹のつどい 

4年ぶりに開催された宿泊プログラム「虹のつどい」には、子ども12名、保護者4名が参加。

日中は体育館やレインボーハウスで思うままに遊び、子どもたちのつながりが深まる様子が見られました。

 

夜の時間は、レインボーハウスの館内をクイズラリー!

普段は過ごすことの出来ない夜のレインボーハウスに歓声をあげながら、子ども同士協力していました。 

 

アートの部屋でお話しながらものづくり 
  

 

2日目の自分の気持ちや体験を共有する時間では、自分、亡くなった人、レインボーハウスへの想いを込めたブレスレットを作りました。 

 

「お墓参りにつけていくんだ」「家に大切に置いておく!」など自分の気持ちを表現していた 

 

「もう終わり?もっとレインボーハウスに泊まりたい」と帰り際伝えてくれた子どもたちの言葉は、2日間共に過ごした彼らの気持ちを物語っていました。 

神戸レインボーハウス 8月以降のプログラム予定

8月20日(日)、9月3日(日)、9月24(日)に日帰りプログラム「開放日」を開催予定です。

参加してみたい方やお話を聞いてみたい方は、本記事末尾のフォームよりお問い合わせください。 

仙台レインボーハウス

7月9日(日)に仙台ワンデイプログラム、7月29日(土)と30日(日)に夏プログラムを行いました。 

仙台ワンデイプログラム

子ども6人、保護者6人が参加しました。 
自由に過ごす時間、身体を動かして発散できる部屋にある人形やサンドバッグにテープを貼り、ペンでイラストを描くことに夢中になった子どもたち。

 

「怒った顔はどんな顔だっけ?」「骨の形ってどんな感じ?」「(テープを貼ったところを指差し)ここはケガを手術した跡」などと、その時思いついたことを表現していきました。

 

最後には、テープを貼った人形たちと一緒に集合写真を撮ってほしいとのリクエストも。

すっきりと達成感を感じたようです。

 

アイデアを表現していく 
 

夏プログラム

参加者は、2日間で延べ子ども15人、保護者17人。そのうち、2世帯が初参加でした。 


夏プログラムは午前を宿題や工作などの静かな時間、午後を自由の時間と設定したプログラムです。

 

午前は夏休みの宿題をしたり、工作をしたり、自分の選んだことに集中して過ごした子どもたち。

午後の自由の時間には、多目的ホールで汗をかきながら遊ぶ姿が印象的でした。

 

汗をかきながら多目的ホールで遊ぶ

 

 

編み物やジオラマを作っていく

 

 

保護者は、子どもと一緒に工作をしたり、保護者同士でおしゃべりをしたりして過ごしました。


初めて顔を合わせた仲でも深い話が自然と始まるのは、パートナーを亡くす経験をした保護者同士が集うレインボーハウスならでは。

 

「手を合わせたい気持ちがあれば、お墓や仏壇の前じゃなくても、夜寝る前や家のなかでも良いと思うんですよね」「何を心のよりどころにするかは、人それぞれだよね」など、さまざまなやり取りが交わされました。

 

 

おやつの時間には初めての綿あめづくりに挑戦 
 

仙台レインボーハウス 8月以降のプログラム予定

不定期でプログラムを開催しています。
参加してみたい方やお話を聞いてみたい方は、本記事末尾のフォームよりお問い合わせください。

あしながレインボーハウス(東京)

7月15日(土)~17日(月祝)の三連休に、宿泊プログラム「全国小中学生遺児のつどい」を開催しました。

2023年3月の縮小版での開催を経て迎えた本格的なつどいは実に3年5か月ぶり。

 

つどいには12名の遺児と保護者4名が参加。開会式後のゲームで仲を深める

様々な体験にチャレンジ

3日間、様々な体験にチャレンジしました。

初日の夜は、「どんな大人になりたいか」をテーマにディスカッション。

 

「人にやさしい大人になりたい」、「自分の車をもって家族でりょこうに行きたい」、「自分の夢にまっすぐな大人になりたい」などの言葉が印象的でした。

 

2日目のチャレンジは、心配ひきうけ人形(ウォーリー・ドール)※1 作り。

この人形をテーマにした絵本『びくびくビリー』※2 の紹介を聞いた後、それぞれの心配ごとについて話をしながら人形作りに取りかかりました。

 

個性豊かな心配ひきうけ人形たち。作り終えた後の子どもたちの表情は晴れやかだった

 

「母の背中があってこその私です」

夕食の後は、恒例のキャンドルタイム。

支えてくれる母への思いを語ってくれた子がいました。愛と感謝に満ちた言葉に涙があふれる方の姿も。

全員の気持ちが一つになったように感じる時間でした。

 

静かに揺れる火を見つめながら、つどいの仲間や家族に思いを寄せる時間

 

翌日、最終日の作文の時間。

支えてくれるあしながさんや共に過ごした仲間たち、亡くなった人や一緒に暮らす家族への思いを交えながら、それぞれに真剣な表情で3日間を振り返っていました。

 

「母の背中があってこその私です。」

時間をかけて仕上げた作文にはこんな思いが綴ってありました。

心に残る3日間

大笑いしたり、泣いたりしながら過ごした3日間は、それぞれの思い出に残るものになった様子です。

「あと1か月はここにいたいよ。」といった声も聞こえました。

 

多くの方に支えられて、このつどいが実現できていること。仲間との出会い。

子どもたちは寄せられたあたたかい気持ちやまなざしを感じ取ったことと思います。

 

帰り際の彼らの表情や「またね!」の声は、来た時よりもエネルギーに満ちていました。

 

あしながレインボーハウス(東京) 全国小中学生遺児のつどい 次回予定

9月16日(土)~18日(祝月)に開催します。 

参加してみたい方やお話を聞いてみたい方は、本記事末尾のフォームよりお問い合わせください。

 

※1 心配ひきうけ人形:グアテマラに昔から伝わる人形。この人形に心配ごとを打ち明け、枕の下に置いて眠ると、翌朝には気にならなくなっていると言われている。

※2 絵本『びくびくビリー』

作・絵: アンソニー・ブラウン 訳: 灰島 かり 出版社: 評論社

レインボーハウスへのお問い合わせ方法

プログラムに参加してみたい方やレインボーハウスの活動についてお話を聞いてみたい方は、以下のフォームよりお気軽にご連絡ください!

 


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