計540時間の学習サポート実施!〜教育格差是正に向けた新たな試み〜
あしなが育英会では、2020年10月より新たな取り組みとして小中学生を対象とした学習支援「ラーニングサポートプログラム(LSP)」を開始しました。LSPでは、本会奨学生を中心とする大学生が遺児家庭の小中学生に対し学習指導を中心としたサポートを行っています。
トライアル期間を無事終了しました
3月28日、あしなが育英会の新たな試みとして取り組んできた「ラーニングサポートプログラム(LSP)」トライアル期間を無事に終了し、クロージングセレモニーを行いました。セレモニーにはプログラムに参加してくれた大学生及び小中学生が合わせて25名ほど出席しました。
当日は、プログラム全体の振り返りに加え、小学生、中学生それぞれの学びや成果を共有し合いました。
〈プログラムの振り返り〉
参加人数:25名(小中学生13名、大学生12名)
総セッション実施回数:540回(※1セッション=1時間)
1ペアの最大セッション実施回数:24回
AI搭載学習アプリ「atama+ 」最長利用時間(一人当たり):202時間
また、「学習」に囚われずイラストなどの共通の趣味を盛り込んだレッスンを行ったことや、コミュニケーションツール(LINE WORKS)を活用して毎日の学習内容を報告してもらうなど、それぞれの工夫もみられました。
「新たな目標が見つかった」
セレモニー後半ではグループにわかれて振り返りを行いました。
小中学生からは「わからないことを丁寧に教えてもらう事で、成績が上がった」、「忙しい中でも机に向かう習慣がついた」などの学習面での成果に加え、「普段関わることのない人生の先輩と過ごすのが楽しかった」「新たな目標を見つけた」といった声も上がり、より広い意味での学びに繋がったようです。
一方サポーターとして参加した大学生からは、「これまで関わりのなかった地域・世代の学生と交流する良い機会になった」「教える立場として意気込んでいたけれど、逆に小中学生から学ぶことがたくさんあった」といった感想が寄せられました。大学生は小中学生が少しでも勉強に意欲を持てるよう、それぞれの興味関心を伸ばすセッションを行ったり、学習状況を細やかに把握したりするなど工夫を凝らしてきた姿が印象的でした。
一般的な学習指導とは違い、日々の出来事の報告や悩み相談を通して築かれた信頼関係や個々の特性に合わせた学習サポートの積み重ねはLSPならではの成果です。
コロナ禍でも「学びを止めない」をスローガンに走り始めたLSPは、確実に一歩ずつ成長しています。今後もより多くの小中学生に「学びのバトン」を届けられるようプログラムを育てていきたいと思います。
◇AI搭載学習アプリ「atama+ 」はatama plus株式会社の提供するAI技術を活用した学習システムです。
◇ラーニングサポートプログラム(LSP)の詳細はこちら