あしなが育英会 アフリカ遺児・教育支援「1日1ドルの世界」

2012-09-20

秋篠宮殿下、紀子妃殿下 ウガンダ虹の家ご訪問

 日本とウガンダ共和国の国交樹立50周年記念の一環として、秋篠宮殿下と紀子妃殿下が同国をご訪問。その旅程の中で、6月13日、「ウガンダレインボーハウス」にお立ち寄りくださり、約1時間、レインボーハウスや寺子屋教室などを見学されました。



エイズ遺児の歓喜満面の笑みと拍手

 朝から快晴の天候に恵まれたその日、現地時間正午に秋篠宮ご夫妻を乗せた車がレインボーハウスに到着すると、あしながウガンダのスタッフ5人、現地の日本人研修生6人、ウガンダ人留学候補生4人を含む総勢約20人が日の丸の手旗を振って歓迎しました。
 車から降りられたご夫妻は、出迎えた玉井義臣あしなが育英会会長、ジェームス・ババ内務大臣(元ウガンダ駐日大使)、吉田和彦事務局長、岡崎祐吉あしながウガンダ代表、沼志帆子現地代表他、現地の市長、県知事ら一人一人と挨拶の言葉を交わされた後、沼現地代表の案内でまず、レインボールームで小学1・2年生の授業を視察されました。
 続いて、レインボーハウス内の火山の部屋、遊びの部屋を見学され、その後小学3・4年生の授業が行われているTERAKOYAホールに移動されました。

子どもたちと交流

 最初、教室の後ろで静かに授業の様子を見学された秋篠宮ご夫妻は、しばらくすると子どもたちとの交流の時間に参加されました。
 「好きなくだものは何ですか」という紀子妃殿下の質問に、子どもたちが元気に、「パイナップル」「ジャックフルーツ」「アップル」などと答えると、今度は別の子どもが両殿下に「おとしはおいくつですか」と質問しました。
 「いくつにみえますか」と紀子妃殿下が逆に質問されると、子どもたちが、「殿下は30歳、妃殿下は27歳」と答えると、お二人はにこやかに笑っておられました。
 ほかにも「お子様は何人ですか」と尋ねるなど、両殿下の訪問を心待ちにしていた子どもたちは、無邪気な質問を投げかけていました。

世界で一冊だけの絵本

担当の子どもによって授業終了のハンド・ベルが鳴らされると、両殿下は子どもと共に中庭に移動され、整列した子どもやあしながウガンダのスタッフと向き合って用意されたイスに着席されました。
 子どもを代表してマトヴくん(12)と、サラさん(10)が両殿下の前に歩み出て、まずマトヴくんが英語で挨拶した後、二人で花束と絵本を贈りました。
 沼現地代表が両殿下に、「この絵本は子どもたち全員が、サラさんの生い立ちを絵と文章にして手作りした、この世に1冊しかない本です」と説明すると、紀子妃殿下はサラさんを自分の隣に引き寄せ、一緒に絵本をゆっくりと1ページずつめくりながら読み入っていらっしゃいました。
 サラさんは、幼い時にエイズで両親を亡くしました。祖母に引き取られたが、採石場で働く祖母の収入はごくわずかで、時には紅茶一杯で一日を過ごすという極貧生活を送っていました。小学校にも通えずにいましたが、一昨年からTERAKOYAに通い始め、今では英語も話せるようになりました。将来は先生になることが彼女の夢です。
 次に子どもたちが、スタッフや日本人留学生と共に、踊りを交えて「ドラえもんの歌」を合唱しました。

伝統舞踊を披露

 歌の後には、カラフルな衣装に身を包んで別の教室に待機していた13人の子どもが中庭に登場し、この日のために一生懸命練習したというウガンダの伝統的な踊りを披露しました。
 時折雄叫びをあげる“エンゴマ”と呼ばれるウガンダの太鼓の速いリズムに合わせて一心不乱に踊る子どもたちに見入っていたご夫妻は、約5分の踊りが終わると満面の笑みと拍手を送られました。 
 両殿下は整列した子どもたち、日本人留学生、ウガンダ人日本留学候補生、スタッフに歩み寄り、言葉を交わされた後、車が待機する正門近くへ移動されました。
 お見送りのために再整列した子どもやあしながウガンダのスタッフたちと、もう一度言葉を交わされ、最後に玉井会長、ババ・ウガンダ内務大臣と別れの挨拶をすませると、秋篠宮殿下と紀子妃殿下は、約1時間の訪問を終え、あしながウガンダレインボーハウスを後にされました。
 子どもを代表し両殿下に挨拶するという大役を務めたマトヴくんは、「少し緊張したけど両殿下に会えてとてもうれしかった。挨拶の言葉は毎日、一生懸命練習しました。またお会いしたいです」と話しました。