玉井義臣 教育こそ百年の計 遺児と共に43年

2014-01-03

イノベーションで二歩前進

日本を代表するデザイナー・コシノジュンコさんと


 新年おめでとうございます。

 旧年中は、あしながさんはじめ、遺児の大学生とOBたちにお世話になった。下村文科大臣の奮闘で成立した「子どもの貧困対策法」は遺児だけでなく子ども皆に恩恵を広げる画期的な法律で、年末には高校生に返済不要の奨学金を成績不問で実現した。東日本大震災で、僕は「特別一時金」制度を一晩で考えだした。これが革新だ。

 制度をいくら改善改良してみても、やり方自体古くさくなって新しい難問を解決できない。階段を一段一段昇るより、思考の次元を変えて、エレベーターやエスカレーターも超えて、一挙にぴょんと飛び上がる法がないか。ちがった思考回路で新しいやり方を考えよう。「技術革新的思考」でいかないと、他者との競争に勝てない。

 「あしながアフリカ遺児教育支援百年構想」に、僕には勝算が見え始めた。賢人さがしの旅で、外国でたくさんの人と会い、賢人と会話をかわし、多くの外交官の言葉が、僕の頭をもみほぐしてくれた。古びた脳も新しい刺激で革新型になる。

 僕は百年構想を5年か7年前から考えるともなく、夢を見るように想像(イマジン)していた。頭の片隅に、「青年は気宇壮大たれ」と教えていただいた、初代会長永野重雄師の言葉がこびりついている。爾来(じらい)、僕はいつも夢想している。すると、5年に一度くらい絶妙のアイディアが湧いてくる。頭はボケても長い習慣的思考は別の作品を生んでくれる。

 新年も日々新たな気持ちで情勢判断し、果敢に攻撃的、挑戦的でありたい。縮みゆく日本と世界、とは別に爆発的なエネルギーをひめるアフリカもある。それを複眼で見つつ死ぬまでいい仕事をし続けたい。それが後進への何よりのお手本だろう。

 世界の最高に優秀なインターン生たちに日本文化に触れ合わせ、平安文化を彼らの哲学の再生のきっかけとさせたい。世界の若者と賢人を交え話し合い、行動して、「教育の凄さ」を世界と後世に見せつけたい。

 日本の若者も自信を取り戻した。彼らと共に前進しよう。
 あしながさん、応援よろしく。

 そうそうあしながコラボ音楽会と今井麻緒子さんのあしなが新訳本も楽しみだ。

 最近気に入っている言葉
「日本でしか通用しない、ガラパゴス人材になるな」(志賀俊之氏)。

(2013.12.26記)

※このエントリーはあしなが育英会機関紙「NEWあしながファミリー」131号 共生(コラム)からの転載です。