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あしながウガンダ留学生 京都大学大学院進学と自動車メーカー内定

2013年08月12日 [ニュース/コラム]

 関西学院大学国際学部で学ぶアフリカのウガンダ人留学生ナバノバ・アイリーン(24)さんとセグッジャ・ジュリアス(25)君はエイズで親を亡くした遺児で、現在あしなが育英会の諸奨学金を受け、会が神戸で大学奨学生のために運営する学生寮「虹の心塾」で日本人の学生と一緒に生活しながら大学に通っています。現在4回生の2人が今年の夏快挙を成し遂げました。


 アイリーンさんは今年7月、京都大学大学院の入学試験に見事合格して、来年の春から医学研究科で社会疫学を専攻します。エイズで2001年に父親を亡くした彼女は、国際NGOあしながウガンダを通して、エイズに関する正しい知識と予防法を知ることの大切さを学びました。自分と同じ辛い思いをする子供たちを一人でも減らすために、日本で社会疫学の学位を取り、将来国際的な機関でエイズ予防のための啓蒙活動と撲滅に従事したいと考え勉学に励んだ結果、難関である京都大学大学院医学研究科の合格を果たしました。


 エイズで1990年に両親を亡くしたジュリアス君は今年7月に日本の自動車メーカーから採用の内定を得ました。来年4月から正社員として日本で働きます。2010年4月に初めて日本来てから約3年半という短い期間で、誰もが感嘆するほどの日本語を習得した彼は、多くのあしなが留学生が大学院への進学を選択する中で敢えて日本での就職を目指し、日本人大学生と同じ条件で就職活動を始めました。

 今春大学を卒業した人の就職率は67.3%で、ここ数年数字は改善されているものの、依然5人に一人が不安定な雇用状況に置かれています。就職活動は本人が予想していた以上に過酷なものでしたが、持ち前の明るさと、決してあきらめない意思の強さを発揮してみごとに自動車メーカーの採用内定を勝ち得ることができました。
 現在、神戸の虹の心塾でアイリーンさんとジュリアス君を含む16名の留学生(ウガンダ人13名)が、また東京のあしなが心塾で12名の留学生(ウガンダ人3名)が生活していますが、2人の快挙は後に続く留学生にとって、また日本人の大学奨学生にとっても大きな刺激になることはまちがいありません。

 あしなが育英会は2001年にウガンダで現地NGO あしながウガンダを設立して、エイズで親を亡くした子供たちの支援を行っています。2003年12月にはエイズ遺児への心のケアを目的にウガンダレインボーハウスを建設しました。また、2007年にはレインボーハウスの敷地内にTerakoya教室を開設し、学校に通えないエイズ遺児たちに読み書き、計算などの基礎教育を行っています。


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