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東日本大震災遺児2,005人 一時金申請書の第2次分析結果発表 ~子どもたちに長期的支援が必要~

2012年02月28日 [プレスリリース]

 あしなが育英会は2月28日、東日本大震災で保護者が死亡・行方不明または重度後遺障害を負った1,206世帯2,005人の遺児の「特別一時金」申請書(2月13日まで支給分)から、その被災状況、被災時や現在の住居、移転の有無、遺児の年齢や就学状況、母子父子世帯等の割合、保護者の就労状況などについて集計分析した結果を発表しました。 発表資料 資料2 資料3

  今回の調査では、遺児2,005人のうち、18歳未満の遺児が1,698人にのぼり、厚生労働省発表の1,600人より98人多いこともわかりました。また、世帯類型別・現住所別・被災地住所別・就学別にもクロス集計してそれぞれの特徴を発見。2千人以上の遺児や家族、保護者などの詳細な状況が初めて明らかになりました。さらに、阪神・淡路大震災遺児573人(本会調査)と比べ、小学生以下の子どもの割合が6.3ポイント高く、阪神大震災のときよりも、さらに多くの子どもたちに長期的な支援が必要であることが判明しました。「東北レインボーハウス(仮称)」による心のケアと同時に幼いころからの早期教育支援が大地震・津波遺児たちの将来にとって不可欠です。

 調査を共に分析いただいた副田義也・筑波大学名誉教授(社会学)は、「津波遺児の作文集を読んだ上でこれらの数字を見ると、親御さんも子どもたちのライフコースを思いやって大変心配しておられることが分かる。作文とつきあわせることによって理解できることと思う。震災から1年目の今は、自由な聞き取り調査を実施中だが、2年目には調査票を使った大量観察調査、3年目には集中的な調査を行いたい」とコメントしました。

 <保護者の声から>
 「(略)本人は元気いっぱいで避難所でお友達と消灯まで遊んでいます。ただ、悲しみを封印しているようで、父や妹の名前を言わないで! といっているのが、あとから悲しみが大きくなっておそってくるのではないかと心配です。いまは避難所のため、娘も私も集団生活のどさくさにまぎれていますが、仮設住宅に入ったら悲しくてしかたないのではないかと不安です(略)」。(宮城・母)


 「気持ちに余裕がないときは『叱る』が『怒る』になってしまいます。私たちには子どもはおらず、急に5年生の保護者になることに心配や不安がまったくないわけではありません。甥は震災のことはしゃべりませんし、母親が恋しいと泣きもしません。逆にそれが心配で…。一度だけ、夜中にひとりで泣いていたので聞くと、『お母さんを守ってやれなかったから反省しているの』といいました」。(宮城・おば)


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