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海外遺児の現状

世界には、エイズや他の病気、テロや戦争、津波や地震などの災害、自殺などによって生まれた遺児の数は、推計2億人(サハラ以南アフリカ、アジア、ラテンアメリカとカリブ地域の93か国だけでも推計1億4300万人。2004年ユニセフ調査など)といわれています。死別による精神的な傷だけでなく、極度の貧困、教育機関からのドロップアウト、薬物、人身売買、売春、虐待、差別、少年兵の問題などが今この瞬間も仲間たちを苦しめています。また、1日1ドル以下で生活をする人々も10億人を超え、貧困は、世代を超えて再生産され、紛争の原因ともいわれています。

私たちは、2001年にアフリカ・ウガンダ共和国にASHINAGAウガンダを設立し、エイズ遺児の心のケアと基礎教育支援(テラコヤ=寺子屋=教室)を行なっていますが、登録800人のエイズ遺児の中からある男の子を紹介します。

チッジョくん(15=写真下)は、日本の小学校2年生レベルで学校を中退し、テラコヤ教室がスタートした当初(2007年10月)からテラコヤで勉強しています。彼は、父親を1997年に、母親を2000年に亡くしました。それ以来、親戚の家を転々とし、最終的には大伯母のうちに引き取られました。しかし、このおばさんには育児放棄され、いまもおばさんの家の敷地内にある2~3㎡ほどしかない物置で一人で暮らしています。この“自宅”に置いてある物と言ったら、ボロボロのマットレスに汚い布、壊れかけたチャコールストーブ、そして、片手で数えられるほどの衣類のみ。自分で敷地内にキャッサバ(芋)を植え、それを育てて食べたり、工事現場や畑、レンガ作りなどの仕事を見付けて、日々の生活の足しにしています。


チッジョくんは、仕事が入ると仕事を優先するため、テラコヤを欠席することも少なくありませんが、勉強がよくできる子で、特に数学が得意。さらに彼は絵を描くことが大好きで、授業中に絵を描いて先生に怒られることもありますが、とても上手です。もし、テラコヤがなかったら、チッジョくんは、才能を伸ばす機会がなかった、と言っても過言ではありません。きっと毎日食べていくだけのお金を稼ぐためにひたすら“仕事”をし続ける人生だったのではないのでしょうか。

しかし、今テラコヤに通うことにより、将来の夢に向かって勉強することができています。彼の夢はパイロットから医者に変わり、先日は「ウガンダの大統領になりたい!」と、自身満々に話していました。テラコヤのお陰で彼の才能が消えることはなく、夢を持って生きることができています。

>>海外遺児の支援


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