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あしなが育英会とは

会長あいさつ

OUR FOUNDER

あしなが育英会会長 - 玉井義臣

玉井義臣

YOSHIOMI TAMAI

「あしなが育英会」創設者・会長
「心塾」創立者・塾長

すべての遺児に 教育と成長の機会を届ける

子どもにとって、親の死は世界の崩壊を意味します。病気、災害、自死(自殺)……親を失い、暗やみの中に突き落とされた遺児は、「なぜ、自分がこんな目に」という衝撃、悲しみ、怒り、そして底知れぬ不安を感じながら、生きていかなければなりません。

 

私自身も、母を無謀運転の車に殺され、妻をがんに奪われました。

 

母と妻の無念を片時も忘れることなく、遺児支援を天命と思い、半世紀以上を歩んできました。遺児が心の傷を癒やし、教育を受ける機会を得て、いきいきと生きる場所を見出してくれること。そして、後輩の遺児を支援する側になってくれること。さらに社会のために活躍する人となること。それが私の変わらぬ目標です。

 

あしなが育英会の名前は、孤児の少女と匿名の支援者の手紙による交流を描いた米国の名作『あしながおじさん』に由来しています。名前を知らなくても、「自分を支えてくれる人がいる」と知った少女は、夢を持ち、たくましく成長していきます。これは、私が11万人以上の遺児支援を通して、実際に見てきたことでもあります。

 

私たちは遺児を支援していただく方を、心よりの感謝を込めて“あしながさん”とお呼びしています。

 

多くの方は、お金持ちではありません。日々の暮らしを切り詰めながら、遠くから遺児の幸せを願い、送金してくださっています。そんな“あしながさん”と遺児の橋渡しをしていることを、私たちは誇りに思っています。

 

交通遺児の進学支援から始まった「あしなが運動」は、災害、病気、自死遺児へと対象を広げてきました。障がいで親が働けなくなった家庭の子どもたちにも救済の手を差しのべています。また、阪神・淡路大震災の遺児による「自分たちが受けた恩を、世界で最も苦しんでいる子どもたちを助けることで返していこう」という提案から、アフリカをはじめ世界各地の遺児支援も行っています。

 

コロナ禍や戦争の影響により、遺児家庭の生活はますます苦しくなっています。しかし、どんな時代であっても「学びたい」と願う遺児たちを守っていきます。

 

一般財団法人 あしなが育英会 会長
玉井義臣

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