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何があっても君たちを守る

2020.07.02

会長コラム

 「何があっても、君たちを守る!」
全奨学生6500人へ緊急支援金15万円給付の記者発表(4月17日)で発した私の言葉は、思いもよらない反響を呼びました。
遺児のお母さんたちからは「収入がなくなり、不安な毎日の中、一筋の光でした」「思わず涙がこぼれました。もう『死にたい』なんて言いません」などのお手紙やメールが多数届きました。
ご寄付者のみなさまからも「玉井会長の覚悟に感動した」「これぞ、リーダーの言葉だ」といった過分のお言葉をいただき、マスメディアからも取材依頼が相次ぎました。
正直に告白すると、私自身、自分の口からあんな言葉が出るとは全く思っていませんでした。会見後、数日のあいだ自問しました。「わしは、大阪のおっちゃんや。あんな、かっこいいことゆう人間やなかったのに……」。ただ今は「あれは、心の奥底にあった思いだったんや。それが、コロナで遺児やお母ちゃんたちが大変なのを知って、噴き出したんや」と思っています。
私は母を車に殺され、妻をがんに奪われました。遺児支援をはじめて半世紀以上が経ち、今年で85歳になります。「親を亡くした子どもたちに、なんとか教育をうけさせたい」。その思いは年々、募るばかりです。コロナにより遺児家庭はますます苦しくなっています。6月に届いた保護者アンケートの回答には「とんと肉を食べていません」「子どもに我慢ばかりさせていて、申し訳ない」という言葉がありました。
今年度のあしなが奨学金
申請者は前年度を大幅に上回り、奨学生全体で8000人に近づく勢いです。これから先どんな時代がやってきても、あしなが育英会を頼ってくれる遺児たちには、全員、奨学金を出したい。そのための寄付集めには、私が先頭に立つ覚悟でおります。
コロナとの闘いは長期戦になります。気合を入れなおして、もう一度。今度は大阪のおっちゃんらしく。
「奨学生諸君。お母さん。何があっても、守るで!」

(2020.07.01記)

NEWあしながファミリー165号から転載