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ディーター・レンツェン

ディーター・レンツェン

Dieter Lenzen

ハンブルク大学 学長

1947年にミュンスターで生まれ、1966年から1970年まで、ミュンスター大学で学んだ(教育学、哲学、ドイツ語、英語、オランダ語の研究)。1975年から教育学教授を務め、最初はミュンスター大学(University of Münster)、1977年からはベルリン自由大学(Freie Universität Berlin)で教鞭をとった。1990年からドイツ教育学会(German Association for Educational Studies)理事、1994年から1998年まで同学会会長を務めた。『Zeitschrift für Erziehungswissenschaft』の創刊者であり、全12巻で構成される百科事典『Enzyklopädie Erziehungswissenschaft』の編集者でもある。

1986年から1994年まで、スタンフォード大学、コロンビア大学、東京大学、広島大学、名古屋大学の客員教授を務めた。2003年から2010年にかけては、ベルリン自由大学学長、2007年から2016年までは、ドイツ大学学長会議(German Rectors’ Conference)副会長の職を担い、2010年には、ハンブルク大学学長に就任している。

 

これまで1240近くの書籍・記事を執筆している。2015年には、その功績が認められ、日本の外務省より旭日重光章が授与された。

 

– メッセージ –

 

アフリカ・サブサハラ砂漠以南の地域、そして世界中の高等教育の展開についての私のビジョンは、高等教育システムを導入する際の時間枠や必要条件に関し、いわゆる「発展途上国」に対する「先進国」の根深い偏見を排除することに焦点を当てるものです。米心理学者マズローの欲求段階説に影響され、「先進国」は教育を、基本的な欲求が満たされてからのみ発展させるものと考えるに至っています。

 

教育は基本的な欲求であります。そして教育は、経済や政治のゴールを目指す努力をしながら培うことができ、また培われなければならないことなのです。サブサハラ砂漠以南の遺児学生達は、弱々しく、自立を促すような見下した、恩着せがましい同情的な種類の教育は必要としていません。彼らは、世界のその他の地域の学生達が必要とするような、本来の意味での高等教育を必要としているのです。

 

今後100年間で私が展望することは、これらの国々における高等教育が、贅沢ではなく必要なこととして、また、国の発展の最終ゴールではなく、更なる発展を前進させていく動力として、そして、幾つかの国からの他の国々への一方的な支援ではなく、全ての人々の利益のための相互発展のプロセスとしてみなされるようになることです。

 

– 旭日重光章受章 –

 

ディーター・レンツェン氏は日本・ドイツ間の学術交流及び相互理解の促進に寄与したとして、2015年4月、旭日重光章を受章しました。

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