
ディケンベ・ムトンボ
Dikembe Mutombo元NBA選手 バスケットボール殿堂メンバー
ディケンベ・ムトンボ・ンポロンド・ムカンバ・ジャン・ジャック・ワムトンボ氏はコンゴ民主共和国出身の元バスケットボール選手。2015年にはバスケットボール殿堂入りを果たしている。
1987年にアメリカ合衆国政府の外郭団体USAIDより奨学金を受ける資格を得、医者を志して米国のジョージタウン大学に留学したが、同大学のジョン・トンプソン監督はムトンボを見込んでバスケットボールチームに勧誘し、バスケットボール選手の道を歩むことになる。1991年ドラフト1巡目全体4位でデンバー・ナゲッツに指名され入団する。
ムトンボ氏はディフェンスの優れたセンターとして知られ、NBAにおいては4度の最優秀守備選手賞、 3度のブロック王、2度のリバウンド王に輝く。また、NBAオールスターに8度選出され90年代から2000年代初頭のNBAを代表するセンタープレイヤーであった。
祖国のコンゴ民主共和国に対する人道活動でもよく知られており、1996年にはアトランタ・オリンピックに参加するザイール(現・コンゴ民主共和国)バスケットボール女子代表参加費用を負担、1997年に生活環境改善のためにディケンベ・ムトンボ財団を設立し、2007年には故郷のキンシャサに300床を有するビアンバマリームトンボ病院を設立した。スペシャルオリンピックスの長年の支持者でもあり、現在、スペシャルオリンピックス国際理事会のメンバーであり、グローバルアンバサダーでもある。
これらの人道活動に対してNBAはJ.ウォルター・ケネディ市民賞を 2001年と2009年に授与。同賞を複数回授与されたのは2019年現在でムトンボ氏のみである。ムトンボ氏の人道主義に敬意を表して、ジョージWブッシュ大統領は2007年の一般教書演説にムトンボ氏を招待し、大統領の演説で「コンゴの息子」と呼んだ。