宮原 秀夫
Hideo Miyahara大阪大学名誉教授(元総長) 一般社団法人アジア太平洋研究所 理事・所長
宮原秀夫氏は情報ネットワーク学が専門の工学者。1943年に大阪市で生まれ、大阪府立高津高等学校、大阪大学工学部通信工学科を経て大阪大学大学院工学研究科博士課程修了。工学博士。1970年代にパケット交換理論の研究を開始し、コンピュータネットワークの基本交換システムに大きな変革をもたらし、その研究成果は、現在のコンピュータネットワークのアーキテクチャの決定に対して多大な影響を与えた。
その後、企業や学校内などで、利用される比較的小規模なコンピュータネットワーク(LAN)の研究にも取り組み、高速で効率のよい構内通信システムを構築するための通信制御手法を明らかにした。現在LANはインターネットへのアクセス手段としても重要な技術となっている。大阪大学工学部助手、京都大学工学部助手、大阪大学基礎工学部助教授、同教授などを経て2003年、第十五代大阪大学総長に就任、2007年8月までその任にあった。
– メッセージ –
この度、「あしなが育英会、賢人達人会」の新たなメンバーとして加わらせて頂きましたこと、感謝申し上げるとともに、大変光栄に思っています。諸般の事情で、教育の機会に十分に恵まれない方々に、長年にわたり、その機会を与え、また諸々の支援の手を差し伸べてこられた「あしなが育英会」に対して多大の敬意を表します。私もこれまで、研究・教育分野の仕事に従事してきましたが、しっかりとした教育を通しての人材育成が、平和で幸せな社会を構築する上での、最も大切なことの一つだと思っています。その意味で、これを機に、微力ではありますが、多少なりとも、この育英会のお役に立てればと思っています。