12月は寄付月間。Yahoo!募金「あなたが望む未来へ、想いを届けよう」キャンペーンに参加中
Yahoo!募金 寄付月間キャンペーンに参加します!
あしなが育英会が参加しているYahoo!ネット募金では、12月いっぱい、
「あなたが望む未来へ、想いを届けよう~12月は寄付月間~」キャンペーン
(クリックでキャンペーンページが開きます)を実施しています。
12/16から12/31までの2週間、本会のプロジェクト【コロナ禍で困窮する遺児家庭への支援を――親を亡くした子どもの進学を支える「あしなが奨学金」】が紹介されることになりました。
今年の12月は遺児家庭、障がい者家庭の現状を知ることを通して、私たちみんなが生きる社会の課題を見つめる機会にしてみませんか?
ぜひプロジェクトページをご覧ください!
本会のYahoo!募金プロジェクト
コロナ禍で困窮する遺児家庭への支援を
――親を亡くした子どもの進学を支える「あしなが奨学金」
2021年12月、2年ぶりに実施した街頭募金で、コロナ禍で困窮する遺児を支援するため呼びかける学生たち
↑画像クリック、またはこちらのリンクをクリックでYahoo!募金ページが開きます。
今年の5月14日から12月10日まで実施した「あしなが学生募金全国募金リレー」では、学生たちが遺児家庭や障がい者の代弁者として、遺児を取り巻く現状や学生自身の体験を社会に訴えました。
あしなが奨学生8000人の2人に1人は「子どもの貧困」
奨学生家庭の現状を把握するため、本会では2021年11月と2022年5月に奨学生保護者調査を実施。
2021年10月から11月に行った「遺児の保護者調査プロジェクト」(回答数2,647件)では、27.6%の家庭が21年9月の収入がゼロ、本会奨学生の2人に1人が子どもの貧困状態にあるということが明らかになりました。
また、今年5月に実施した「奨学生保護者緊急アンケート」(回答数761件)では、コロナ禍に続く昨今の値上がりラッシュが、コロナ禍を必死に耐えてきた奨学生家庭をさらに追い詰める痛撃になっていることがわかりました。
深刻な状況を表す生の声が多数寄せられています。
〈アンケートに寄せられた保護者の声〉
「前から普通の生活が厳しい中、身の丈に合った生活をしているが、どんどん厳しさが増している。正直1日3食できていない、食事の回数が1日2食から1食の時もあります。なんとか白湯などで満たしているが辛い。生活費の事が頭から離れず、不安で眠れない。何をすれば良いかわかりません。子供に申し訳なく思います。疲れた。(宮城・50代・父親)」
「生活必需品やガソリンの価格高騰により、経済的に苦しい状態は以前より増しています。経済的負担の面を考えて子どもが進路を選んでいるようで、申し訳ない気持ちでいっぱいです。(島根県・高校3 年生の母親・40代)」
食事を満足にとることができない、光熱費等も満足に捻出できないという状況の中、進学したにもかかわらず休学せざるを得ない奨学生も出てきており、約8000人の奨学生(2022年12月現在)の学びと生活を守るための奨学金の資金確保が急務となっています。
遺児が直面する課題とは
あしなが育英会は、病気、災害、自死(自殺)によって親を亡くした子どもたちや、親が障がいを持ち十分に働けない家庭の子どもたちを、奨学金をはじめとした教育支援と心のケアで支えている非営利団体です。
親を亡くしたり、親が障がいを持ち働けなくなってしまったりという出来事は、いつ誰にでも起こり得ること。
それにもかかわらず、「親を亡くすこと」、「親に障がいがあること」が、未来ある子どもたちから教育の機会や人生の選択肢、生きる希望を奪ってしまう社会であるとしたら・・・・そんな悲しいことはありません。
遺児家庭、障がい者家庭の子どもたちが直面する課題は、経済的困窮だけではありません。
親との死別という喪失体験後に起こる家庭内のさまざまな変化(経済的変化、関係性の変化)からのストレスやグリーフ(愛惜や悲嘆など様々な感情)の影響で、それまで描いてきた夢や希望などを諦めがちになってしまうケースもあります。
また、家庭の経済事情や、ともに頑張る家族を少しでも支えたいという想いの強さ、あるいは身近に目指すべきモデルケースが少ないという状況などから、自分の進路や人生設計に対する視野が狭くなりがちという傾向もあります。
「寄付月間」を、社会課題に触れ、考える機会にしてみませんか?
ひとりではない、応援してくれている人たちがいる、という事実を子どもたちが理解することによって、人生が変わるほどポジティブな影響がもたらされます。そして、自分自身も誰かに手を差し伸べられるような人間になりたいという意識がめばえ、勉強やさまざまな活動に前向きに取り組めるようになっています。
みなさまのご支援が遺児たちに届き、彼らが成長して次の世代を支える側になることで、社会全体にやさしさの連鎖が広がり、誰も取り残さない社会を作ることに繋がっていくと、私たちは信じています。
人間が変わっていくプロセスには時間がかかります。社会の変化にも時間がかかります。
だからこそ、遺児支援には長期的なサポートが必要です。
寄付月間をとおして、ひとりでも多くの方に遺児家庭、障がい者家庭の子どもたちの状況を知っていただき、私たちが生きる社会の在り方を考える機会にしていただけましたら嬉しく思います。