奨学生OB・OGメッセージ『希望のリレー』#2 ～心育む、やさしさで出来た奨学金～
『希望のリレー』では、「あしなが奨学金」で進学し、社会へ巣立った奨学生OB・OGのみなさんから届いたメッセージをご紹介します。
OB・OGの方々の多くが、学生時代にあしながさんからいただいた支えに、今でも感謝の気持ちを抱き続けていました。人が人を想うやさしさで出来た「あしなが奨学金」は、奨学生たちの学びだけでなく、遺児の心、そして卒業後の人生をも支えていることが伝わってきます。
現役奨学生のみなさんへの応援の言葉も多数届いていますので、ぜひお読みください。
「いつか自分も、あしながさんのような存在になれたら」
◆〈あしながさんへ〉30年ほど前、病気で父が倒れ、私は進学をあきらめようかと思っていたところ、あしながさんのご支援のお陰で、高校と短大を卒業することができました。下にも兄弟がおり、母も大変だったと思いますが、「あしながさんが助けて下さったことは忘れてはいけないよ」と私に教えてくれ、口ぐせのように言っていました。私も今は母となり、生活も決して楽ではありませんが、将来、あしながさんのように支援ができるようになりたいと思っています。ありがとうございました。（45歳女性）
◆〈あしながさんへ〉決して楽とは言えない家計の中、3年間、部活に高校生活を楽しみ、充実させることができたのはあしながさんの支えがあってこそでした。今は、学校事務職員として、自分が子どもたちに何を還元できるのか、どう支えになれるのか、毎日試行錯誤の日々です。微力ですが、いつか自分もあしながさんのような存在になれたらと思い、これからも頑張っていくつもりです。3年間、ありがとうございました。（21歳女性）
◆〈あしながさんへ〉あしながさんがいなかったら、今の自分はいませんでした。あしながさんのおかげで、幼少期からの夢であった、保育士という夢を叶えることができ、幸せです。今は、主婦業をしていますが、子育てが落ち着いたら、また、保育士をしたいと思っています。ご支援ありがとうございました。（32歳女性）
◆〈奨学生のみなさんへ〉今、私は、塾経営をメインとする会社に勤めており、新卒から今まで、100名以上の小・中・高校生と出会い、受験や日々の成⾧を見届けてきました。自身も彼らの進路指導に一片関わらせていただいた中には、母子家庭、父子家庭など、様々な環境の中、勉強に励む生徒達も多くいました。「自分は⾧男、⾧女だから、下の子達の為に絶対公立高校へ行かないと行けない」「大学はムリかも…」という家庭事情を考えて自身のやりたいことを断念してきた子もいました。今、奨学金を借りて、高校、大学へ進学していることを当たり前だと思わないでください。あしながさんの気持ちに報いられるよう、しっかり学び、マナーも身に付けて、素敵な大人、社会人になってください。〈あしながさんへ〉今年実家へ帰った際、あしながさんから頂いたお手紙が自身の物入れから出てきました。本当に多くの方のお力で、今、私はここにいること。感謝しかございません。またあしなが育英会の奨学生として留学もさせていただき、今、社会人になっています。今後も皆様への感謝を胸に歩んで参ります。（30歳女性）
「今しかできないことを楽しんで頑張ってほしい」
◆〈奨学生のみなさんへ〉コロナ禍で今までの大変さよりも、さらに何倍かのご苦労をされているのだろうなと思っています。卒業して何十年もたつと、「学ぶ時間」がいかに大切か、やれる時が限られているかを感じます。みなさんをサポートしたいと思っている人達はたくさんいるので、今しかできないことを楽しんで頑張ってほしいです。（48歳女性）
◆〈奨学生のみなさんへ〉父が旅立って間もなく35年、育英会との出会いから、30年が経ちました。私も父の年齢まであと2年余り、年月の早さを感じます。後輩たちへ伝えたいのは、表現が上手く見つかりませんが、何事もマイナスに考えず、プラス思考で生きていけば、きっと明るい未来が待っているといっても過言ではないでしょう。国内外どのような形であれ、年齢を越えた交流が出きれば最高ですね。（45歳男性）
◆〈高校生のみなさんへ〉たくさんの苦しいこと、悲しいことを、必死に乗り込えてきて、まだこれからもつらいこともあるけど、高校・大学の大切な大事な時間を、しっかり楽しんでください。〈あしながさんへ〉私が大学まで卒業して、就職・結婚・出産ができたのも、あしながさんのおかげです。私と、私の家族の人生に、“光”をくれて、ありがとうございます。（39歳女性）
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あしながさんから奨学生へのメッセージも不定期でご紹介しています。ぜひお読みください。
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