仲間とともに！夏の大掃除と夏祭り｜あしなが心塾（東京）
2024年7月7日、あしなが大学奨学生やアフリカ留学生が暮らす学生寮「あしなが心塾」（東京都日野市）では、夏の大掃除と塾生主催の夏祭りが行われました。あしなが心塾の暮らしのひとこまをご紹介します。
「あー、やっぱり気持ちいいね」
カビが発生しやすい季節であり、長い夏休み前でもあるこの時期に、心塾では夏の大掃除をします。指揮をとるのは、美化委員会の塾生たち。今回の大掃除のねらいは、一人ひとりがゴミの分別をしっかり理解することと、自分が住む寮棟に愛着を持ってもらうことです。
9：30 まずは、塾生全員でスライドを見ながら、心塾がある日野市のゴミ分別の仕方や、出し方を全員で確認。スプレー缶や電池、家電製品などの捨て方も確認しました。
スライドを使った丁寧な説明が行われます
10：00 7班に分かれて、風呂場、キッチン、談話スペース、ベランダなど、日常の掃除では手が回らないところを徹底的にきれいにしました。風呂場は床や湯船に加えて、壁や鏡、蛇口など細部までピカピカに。共有部分も、ベランダも、全員が汗びっしょりになって磨き上げました。それでも、手が回らないところも…。掃除をすることで、「塾棟は自分たちの大切な住まい」という意識が芽生えます。
「あー、やっぱり気持ちいいね」
12：00 大掃除の後は、月に1度の心塾定例会が行われました。塾生全体への伝達事項を確認します。この後は、流しそうめんの昼食と、夏祭りです。
12：30 暑い中で体力を使った後だけあって、テラスで食べた流しそうめんは特においしく感じました。そうめんの合間には、庭で実ったキュウリの細切りも流れてきます。食事の後は、夏祭りの前半として、すいか割りとカラオケ大会、水風船投げを楽しみました。
「キュウリは美味しかったけれど、つかむのが大変だった！」
祭りでは実行委員が大奮闘！
午後の夏祭りを仕切るのは、地域・国際交流委員会です。塾生同士の交流をはかるために、夏祭りを企画しました。今回は、塾生のおよそ半分の34名が参加。留学生や、海外からのインターンもいるため、「日本の文化を楽しむ」もテーマの１つとし、模擬屋台や浴衣で祭りの雰囲気を再現しました。
14：00 自分の浴衣を持っている人は着付けてもらいました。持っていない人も、寄付でいただいた浴衣を借りて、いつもとは違うおしゃれを楽しみました。着物の着付けや髪の毛のセットが得意な塾生が、率先して仲間を手助けします。
17：00 夏祭りの始まり始まり。多目的ホール「ヒポクラテスの間（ま）」には、色々な模擬屋台が並びました。ラムネ、かき氷、チョコバナナ、鈴カステラ、ソース焼きそば…。浴衣姿の塾生たちは、お祭りムードいっぱいの食べ物を片手に、輪になっておしゃべりに花を咲かせました。
19：00 夏祭りの最後は花火大会です。塾生たちは、「浴衣に線香花火はエモい～！」と盛り上がっていました。
華やかな浴衣姿になると気分も盛り上がります
焼きそばなど屋台飯が並び、本格的な雰囲気です
最後の締めは、やっぱり花火！
共に暮らし、共に成長する
学生寮「あしなが心塾」には、いわゆる生徒会のような、学生による自治組織があり、各種委員会を通じて、学生たち自身で寮生活をより良くするための取り組みを行っています。今回の大掃除は美化委員が、夏祭りは地域・国際交流委員が主催しました。
自治委員会の組織図
各種委員会、あしなが学生募金の局員、つどいのリーダーなど、心塾生には集団をまとめ、リーダーシップを発揮する機会が多くあります。また、ルームシェアや共有空間など共同生活を通じて、物理的にも心理的にも仲間の塾生たちとの距離が近い時間を過ごすことになります。
入寮後、心塾での集団生活の密度の濃さに、驚きや戸惑いを感じることがあるかもしれません。しかし、心塾ならではの体験や学びの数々を経て、共に暮らし、共に成長した仲間たちは、大切な生涯の友人になります。仲間と共に生きることの面白さに気づけるのが、ここ、心塾の魅力です。
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