奨学生OB・OGメッセージ『希望のリレー』#3 ~遺児の心を支え続ける出会いと経験~
『希望のリレー』は、「あしなが奨学金」で進学し、社会へ巣立った奨学生OB・OGのみなさんから届いたメッセージをご紹介するシリーズ記事です。
8月には恒例のサマーキャンプ「奨学生のつどい」が全国各地で行われました。OB・OGメッセージの中にも「つどい」という単語がよく登場します。奨学生時代のつどい体験が、それぞれの人生に、大きなインパクトを与えたことが良くわかります。
今年参加した奨学生のみなさんは、どんな体験をし、どんな気づきを得たのでしょうか。つどいが、みなさんにとって、実りの多い、忘れられない経験になったことを願っています。
「『今したいこと』『やりたいこと』を大切に前に進んでいって」
◆〈奨学生のみなさんへ〉とりあえず何も考えないで「つどい」に行ってください。つらい、苦しい事があるなら、なおさら「つどい」に行ってください。この世の中、自分と同じ苦しみを持っている人はいないと考えているかもしれませんが、その苦しみを聞いて、心配してくれる人たちはたくさんいます。それだけで、心が楽になります。何事も、一歩前へ出ることで何かが変わる。一歩前へ出て、つどいに行ってみてください。
〈あしながさんへ〉あしながさんのおかげで、私は今、幸せな生活を送れています。私も現在は35歳、今後は、支える側として、人のために力を使っていきます。本当にありがとうございました。(35歳男性)
◆〈奨学生のみなさんへ〉とても大変な経験をして、苦労もしていると思います。大変だとは思いますが、悪いことばかりではきっとないはずです。つどいや募金活動を通じて出会った仲間は、今の私にとってもとても大切な存在です。周りの方のサポートや出会いを大切にして、前向きにがんばって下さい!!(24歳女性)
◆〈奨学生のみなさんへ〉私自身は進学については仕送りが出来ないと言われ、大学では3ヵ所から奨学金を借りてアルバイトをしながら生活費用、大学の費用をまかなっていました。高校も奨学金を借りていたので大学卒業後の返済額は大きくなりましたが、一つずつ返していくことができたので「今したいこと」「やりたいこと」を大切に子ども達には前に進んでいって欲しいと思います。(40歳女性)
「感謝の気持ちを忘れず日々仕事を頑張っています」
◆〈あしながさんへ〉あしながさんのおかげで看護師、保健師の資格をとることができ、夢だった看護師になれました。感謝の気持ちを忘れず日々仕事を頑張っています。私もあしながさんになって支援したいです。
〈奨学生のみなさんへ〉ここまでつらい思いもたくさんしたと思います。でもその分、人の痛み、悲しみを分かる素晴らしい人になれると思います。頑張ってくださいとはいいません。自分のペースで人生を歩んでいってください。(25歳女性)
◆〈あしながさんへ〉ご寄付者の皆様には、とても感謝しております。自分が社会人になり、お金を稼ぐこと、世帯を持つことの大変さを知り、今までよりも一層、ご寄付者の皆様が見知らぬ学生の私に託した思いを強く感じています。
私は自分の境遇や奨学生であることを隠すように生きてきました。それでも何も聞かずに寄り添ってくれる友人たちに恵まれ、妻にも出会い、生きてくることができました。これからは、もっと周りの人を幸せにできるよう生きていきたいと思っています。育英会の高校生と大学生の皆様には、同じ境遇でなくても理解のある人を大切にしてほしいと思います。それから、いつかは自分が誰かを幸せにできる人になってほしいと思います。(28歳男性)
◆〈あしながさんへ〉私の母は全身リュウマチの障がい者です。あしながさんの力がなければ私は今、先生の仕事に就くことは出来なかったです。子供達をいっぱい愛して生きる喜びを子供達に伝えていきたいと思っています。それがあしながさんに対しての恩返しだと思って仕事を頑張っています。あしながさんのあついお心を思うと涙が出てきます。本当にありがとうございます。(34歳女性)
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あしながさんから奨学生へのメッセージも不定期でご紹介しています。ぜひお読みください。
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