あしながレインボーハウス(東京都)
ASHINAGA RAINBOW HOUSE
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あしながレインボーハウスについて
東京都日野市の丘陵地にあるあしながレインボーハウス。訪れた子どもたちから、「東京なのに、僕の家より田舎みたい」なんて声があがることもあるほど、緑豊かな自然に恵まれた環境にあります。学生寮「あしなが心塾」を併設しています。
全国の小学生と中学生を対象に、宿泊の「全国小中学生遺児のつどい」と日帰りの「ワンデイプログラム」を定期的に開催しています。 -
あしながレインボーハウス設立の経緯
日本全国のあらゆる死因で親を亡くした遺児たちを、死別後できるだけ早くからサポートしたいと建設されました。毎年夏に開催される「奨学生のつどい」と神戸レインボーハウスの経験から、心を許して話せる「場」と「人」こそが遺児の心のケアに必要だと実感しています。
死因を問わず、親を亡くした全国の小中学生が集える心のケアハウスを東京にと、建設のために全国の奨学生らが立ち上がり、募金活動をはじめたのは2000年のこと。日本人の3人に1人ががんになる時代を迎え、がん遺児が増えるだろうと予想されていました。3年連続で自殺者が年間3万人を超え、自死遺児も急増していた時でした。
2万を超えるご寄付者を得て、2006年に竣工、2007年度より活動を開始。
13年間で延べ約4,100人の遺児と1,900名の保護者が参加しました。活動を支えてくださるファシリテーター・ボランティアは700名を超えました。
あしながレインボーハウスが
開催しているプログラム
全国小中学生遺児のつどい
2泊3日の宿泊プログラムです。
各回、全国から約20名の遺児が参加し、ファシリテーターとともに過ごします。グループ対抗のレクリエーションゲームや、豊かな自然を利用した季節ごとの野外プログラムなど、遊びを通して交流を深めます。
館内の部屋で自由に遊ぶ時間もたくさんあり、鬼ごっこやドッジボールで体を動かしたり、手芸や工作をしながらおしゃべりを楽しんだりと、思い思いに過ごしています。
それぞれの死別体験をさまざまな形で表現し分かち合う「おはなしの時間」は、つどいで一番大切にしている時間です。死別経験のあるファシリテーターやグループの仲間の話を聞き、自分の経験や気持ちに丁寧に向き合います。
子どもたちにとって、「親を亡くす」という共通の経験をした仲間との出会いは、学校や習い事での友達とは違う特別な存在です。レインボーハウスでの再会を楽しみにリピーターとなる子も大勢います。
初参加の子もすぐに場に馴染めるよう、ファシリテーターやリピーターの仲間が寄り添います。
【費用について】
参加費、宿泊費はかかりません。(無料)
参加の際の交通費は、あしなが育英会から実費を支給いたします。
ワンデイプログラム
月に1回、休日の午後をレインボーハウスで過ごす日帰りプログラムです。各回、首都圏近郊から約15名が参加します。遊びやおはなしを中心とした半日のプログラムで、子ども自身が過ごし方を自由に選択することができます。
プログラム中は、ファシリテーターが寄り添い、子どもたちの表現の手助けをします。また、七夕やクリスマスなど季節に合わせたイベントも開催しています。
保護者プログラム
ワンデイプログラム中、別室にて同時進行で開催しています。
リラックスした雰囲気のなか、配偶者を亡くした経験や気持ちを分かち合う時間を過ごします。
生活や子育ての悩みを共有しあう場にもなっています。
プログラムに参加する前に
【プログラムに参加する前に】
はじめてプログラムに参加される前に、来館もしくはオンラインにて、保護者の方にお話を聞かせていただいております。
【参加対象】
さまざまな理由で親を亡くした小中学生
(ご希望があれば、乳幼児や高校生以上もご相談ください)
死因や死別の時期は問いません。
ワンデイプログラムは首都圏近郊の方。
つどい(宿泊プログラム)は全国の方を対象としています。
【参加方法】
お問い合わせ先はこちら
あしながレインボーハウス
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活動紹介
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