日本にいながらホームステイ体験!?「まちなか留学」を実施しました!(前編)
日本にいながらホームステイ体験ができる!?
”ホームステイ”というと、通常は、外国を訪れた際や留学をした際などに現地の一般家庭に滞在し、異なる文化や価値観に触れる体験することを言います。
ところが、今回は日本にいながらホームステイ体験ができる「まちなか留学」プログラムを、あしなが育英会が支援する家庭の子どもたちを対象に無償で開催いただきました!
HelloWorld株式会社によるプレスリリースはこちらからご覧いただけます。
ロゲイニングでの一枚
【まちなか留学とは・・・】
HelloWorldは「世界中に1ヶ国ずつ友達がいることを当たり前に」をミッションに、日本に住む外国人のお宅にホームステイし気軽に留学体験ができる「まちなか留学」、外国人とまちを歩き英語でコミュニケーションをとりながらミッションを達成していく「まちなかロゲイニング」を提供しています。
質の高い英語学習・国際交流体験を広くあまねく提供し、子どもたちの視野を広げ、多様性への受容力のある子どもたちを育成することを目指しています。(HelloWorld株式会社より)
いよいよ当日!ドキドキワクワクの2日間へ
1日目
オリエンテーション内の自己紹介ゲームの様子
「どんな子が来るのかな…」「どんなお家に行くのかな…」
そんな不安が顔に書いてあるような緊張した面持ちで、参加者の子どもたちはあしなが育英会本部へ集いました。
緊張感が残る中、早速オリエンテーションを開始!明日から始まるホームステイに向けて、互いの自己紹介や英語でのアイスブレイクゲームをした後、早速ロゲイニングへ!
※今回のプログラムは、あしなが育英会が2020年より実施しているラーニングサポートプログラム(LSP)*に参加している子どもたちを対象としたものです。
【*ラーニングサポートプログラム(LSP)とは・・・】
あしなが育英会が、コロナ禍の2020年10月に新しく始めた小中学生学習支援プログラムです。遺児小中学生と、本会大学奨学生らが1対1のペアを組み、毎週1回1時間、オンラインで学習支援を行います。また長期休暇時などには集合型イベントなども開催しています。
ロゲイニングって??
全員で新宿中央公園に移動した後、今回の「まちなか留学」プログラムを提供してくださったHello Worldさん進行のもと、ロゲイニングを実施しました!
ロゲイニングとは、ワークシートをもとに時間内にチェックポイントを回り、ミッションに取り組むことで得点を集めるアクティビティのことで、子どもたちはホームステイ先ごとに四つのチームに分かれて挑みました。
ミッションをこなすため英語を聞き取れるように必死な様子
各チームには、一人ずつ外国人ボランティアがメンバーに加わり、一緒にミッションのクリアを目指して協力していきます!今回は、ミャンマー、アメリカ、インドネシア、バルバドスなど様々な国出身のボランティアが参加してくれました。
ミッションに取り組んでいる間も、もちろんやり取りはすべて英語です。参加者は必死に聞き取れるよう耳をすましたり、知っている英語を絞り出してコミュニケーションを取ったりしながら楽しんだようです。
なかには、「レストランでの注文」を演じるというミッションもあり、みんなそれぞれお客さんになりきってまるで外国にいるかのように英語で注文をしている様子も見られました。
外国人ボランティアと同じグループでのロゲイニング!
「ロールモデルカフェ」
楽しいロゲイニングを終え、一休みしたところで「ロールモデルカフェ」を開催。
ロールモデルカフェとは、ラーニングサポートプログラムで長期休みの間に実施している恒例のイベントで、毎回あしながに縁のある社会の様々な分野で活躍しているゲストをお呼びして、職業やキャリアについてお話してもらっています。
先輩としてフランクに柔らかい雰囲気でお話してくださった杉山さん
今回のゲストはあしなが奨学生の先輩(あしなが奨学金を受け取って進学したOB)、杉山智哉さんです。
杉山さんは、現在「ジャパン・ハート」という国際NGOで勤務され、これまでラオスやカンボジアなど東南アジア諸国で、医療を受けられない子どもたちに無償医療を提供する活動に尽力されています。
「気づいたらアフリカ、いつの間にかアジア」というテーマで、これまでのご自身の海外経験をもとに『海外に飛び出す意義』や『海外生活で見いだしたこと』を語ってくれました。
杉山さんは、中学生のとき英語スピーチコンテストで優勝し、初めての海外渡航先であるアメリカでホームステイを経験しました。しかし、ホストファミリーのお宅で、あまりにも自分が英語を話せないために部屋にこもってしまったことに、悔いを感じたそうです。
そんな経験を踏まえて杉山さんは、明日からホームステイする参加者たちに対し、「言語に自信がなくても、まずは部屋から出てホストファミリーと一緒の空間を共有すれば、身振り手振りなどいろんな方法で、コミュニケーションをすることができますよ」とアドバイスをしてくれました。
対面とオンライン双方で杉山さんのお話を真剣に聞く参加者
杉山さんの話を聞いて、子どもたちからは「海外に行ってみて遭遇したトラブルはありますか?」といった素朴な質問などが出ました。また「今までは海外って特別なもので身近だと感じていなかったけど、”海外は日本と変わらないことも多い”と話していて、現地の人にとってはそれが普段の生活なんだと気づきました」など、新しい発見や前向きな感想を聞くことができました。
次回は、2日目と3日目の様子をお届けします。いよいよホストファミリーのお宅へ!