作文集「父の日にお父さんはいない」大反響
作文集、発行
「私はいつも思います。どうして悲しい父の日があるんだろう」
親を亡くした子どもたちのための心のケアセンター「レインボーハウス(東京都日野市・神戸市)」は、6月17日の「父の日」にあわせて、遺児の作文集「父の日にお父さんはいない」(A5判冊子、48ページ)を発行しました。
両レインボーハウスの心のケアプログラムの中で、16人の遺児が、「父の日」(一部は「母の日」)についての作文を書きました。そこから、多くの遺児は、「父の日」「母の日」を迎えることで、亡くなった親や家族への想いが強くなったり、心が揺れ動いたりしていることが、改めてわかりました。こうした子どもたちの存在を、作文集を通して多くの方に知っていただきたいと思っています。
〈作文集から抜粋〉
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父の日にはなにもしません。ぼくとしては、おかあさんが悲しくなるからだとおもいます
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(授業での)父の日の取り組みは、父親の顔を描いたり、手紙を書くことでした。私は0歳の時に父を亡くしているので全く記憶がなく、少しも書くことができませんでした
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私にとって父の日は、悲しいという気持ちでいっぱいです。でも、大きくなるにつれて、パパに『どんどんがんばるよ』と伝えたい気持ちも出てきました。(中略)もう一度、パパに会いたいです
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私はお父さんのことを、小さい神様だと思っています。たとえば、なにかのテストで、合格しなければならないときには、前日に、お仏壇の前に立って、『お願いします』と願っています。だから、お父さんは、小さい神様です
作文集の発行は、朝日新聞夕刊(6月16日付)、東京新聞夕刊(6月15日付)、読売新聞夕刊(6月16日付)など多くのマスコミに取り上げられ、レインボーハウスには購読ご希望の電話やメールを多数いただいています。
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