心配しないで。私はたくさんの人に幸せをもらっています。
あしながレインボーハウスで開催されている宿泊プログラム「全国小中学生遺児のつどい」(以下つどい)では、親を亡くした小中学生が全国から集まり、2泊3日を一緒に過ごします。毎回約30人の子どもが参加し(2019年)、レクリエーションゲームや季節ごとの野外プログラムなどで交流を深めたり、死別体験を分かち合ったりします。同じような経験をした同年代の仲間と遊び、おしゃべりするなかで、それぞれの気持ちを思い思いに表現しています。
つどいの締めくくりとして、子どもたちが自分の体験や想いを作文や手紙として書く時間を設けています。卒業の時期にちなみ、先月で中学校を卒業した女の子が、レインボーハウスを支援してくださっているあしながさんへの想いを綴った手紙を紹介します。
この手紙は、中学1年生だった2019年秋、初めてつどいへ参加したときに書いたものです。はじめは緊張していたけれど、3日間を共に過ごした仲間とバレーボールやUNOをして思いっきり遊び、亡くなったお父さんについてもお話ができました。
コロナ禍の影響でつどいはこの2年間休止しているため、参加できたのはこの一回きり。今年の春からは、本会の高校奨学生です。
つどいは主に小中学生を対象年齢としていますが、中学校を卒業してもレインボーハウスとのつながりが切れるわけではありません。子どもたちが希望する限り、彼らの「居場所」であり続けたいと考えています。