【企業・団体インタビュー】ワミレスコスメティックス株式会社様、継続寄付20周年感謝状贈呈式
あしなが育英会は多くの方々のご支援により活動を続けることができています。
その中には様々な企業・団体の方々の想いを乗せたご支援もあります。
今回は20年に渡って本会の活動を支援いただいている、横浜市のワミレスコスメティックス株式会社様を訪問、瀬田浩一代表、桜井節子相談役、瀬田実央副社長にお目にかかり感謝状をお渡しし、お話を伺ってきました。
*ワミレスコスメティックス株式会社様は、全国600のサロンと呼ばれる拠点で販売員や愛用者の方々が化粧品の購入によって得た点数(ポイント)から、お申し出の分を換金し寄付いただいています。さらに、チャリティーコンサートも開催いただいており、様々な形でご支援いただいています。
ー20年という長きにわたりご支援いただき、誠にありがとうございます。
桜井様
きっと誰もが協力したいと思っているんですよ。ボランティアでも、気にはかけているけれど、機会がない。そういう機会がなかなかない。だからささやかだけど、この仕組みを通して皆さんからポイントを提供していただいています。大きな金額も意義があるとは思いますが、みんながちゃんと意識して寄付していただいている、このことがとても大切なのではないかと思いますね。本当にささやかなものではありますけども。

桜井節子相談役
ーあしなが育英会へ寄付することになったきっかけを教えてください
瀬田様
社会貢献といったものをもっと理解しなければいけない、と思ったことが始まりです。最初は地元の支援に目を向けて仕事をお願いしたり、未来を作っていくのは子供たちなので養護施設の支援をしたりしていました。しかし、全国的に理解を求めていくためには、みんながわかるものにも支援しなければと考えました。地元は地元でやって、全国的には色々な取り組みを行っている団体があるのだから、よく取り組みがわかるあしなが育英会さんを支援しようとなりました。
そこで、自分が使った化粧品の点数を換金して寄付する仕組みを作りました。

瀬田浩一代表
来年からは寄付の金額ももっと増えるかもしれません。というのも、SDGsに本格的に皆さんと協力して取り組んでいこうとしているからです。
すでに製品に関しては、空き瓶の回収など地球に負担をかけないような製品開発を行ってきました。しかし、環境づくりというのは愛用者も含めてのことなので、もっと社会に還元できるものに変えていこうと考えています。その方が使っている方も気持ちよく使用できるじゃないですか。
(同社は横浜市の『横浜型地域貢献企業』に認定されています)
ーどのような想いで寄付をされていますか?

ワミレス本社 エントランスモニュメント「出逢いとともに…」
瀬田様
若い子達の将来に少しでもお役に立てば、という想いからですね。やはり僕たちがそういったものに理解を深めていくことが必要ですよね。
桜井様
私どもの会社ができたときに、やはり世の中に貢献できる企業でありたい、そしてそういう企業でなければ結局生き残れない、それと同時に、大きな会社にするということよりも、周りから必要とされる、働くみんなが安心できる会社でありたいなと、創業した時から考えています。そういうところからも社会貢献活動につながっていますので、色々なところへ支援を始めてもう30年くらい経っています。
瀬田様
一度始めたらやめられません。だからこそ大きな金額というよりも、続けていくということが大事ですよね。
この会社も当時から恵まれていたわけではありませんから、色々な人たちに助けられて
きたものですからね、だからといって全部ができるわけではないですけれども、「出逢い」というものがそういったものを育んでいくと思っています。
ー遺児へのメッセージをお願いします
瀬田様
大したこと言えないけれど、「がんばりなさい」ということかな。
僕らは昭和の戦後生まれだから、食べ物も何もない時だった。着るものや教科書もみんなおさがりという時代を生きているから、さほど不便は感じないです。おもちゃも自分たちで作っていたしね。そういう経験があると、強くなりますよ。
そして、やはり自分の置かれた環境に対して感謝の気持ちを持っている人は強いです。でも感謝という言葉を知っていても、それをどのように表現するのかは難しいと思います。だからこそ、皆さんには頑張っていただきたいです。
桜井様
確かにハンディがあると思いますけど、でもやはり、自分の人生を自分の手で作っていっていただきたいと思います。そして希望を持って頑張っていただきたいと思いますね。
瀬田様
人とのつながりも減って、人情味とか人との想いの共感といったものも難しいのかなと思うけど。人は大事だよね。
桜井様
人を信じることを忘れないでいただきたいですね。中には冷たい人もいるかもしれないけれど、そういう人ばかりではないし。信じることは大切ではないでしょうか。
ー大変お忙しい中お時間を割いていただき、誠にありがとうございました

インタビュー後、瀬田代表からのお手製のメッセージカードを受け取る岡西さん
また、今回は大学奨学生の岡西利良子さんも同席してお話を伺いました。
ー岡西さんのコメント
「本日は貴重なお時間ありがとうございました。社会に出る前に、日頃支援してくださるあしながさんと実際にお話ができたことは大変有難かったです。恩返し・恩送りができるようにより一層励もうと思いました。お話の中で頂いた励ましのお言葉を胸に、残りの学生生活を頑張っていきます。」