【ひと】岐阜での街頭募金の復活に向けて
2022年5月から12月まで、全国47都道府県をリレーでつなぎ寄付を募るあしなが学生募金 全国募金リレー。第17週目となる11月19日(土)には三重県と岐阜県で実施されます。
今回は岐阜での募金の復活に向けて奮闘する、大学奨学生ののんさんを紹介します。
のんさんは、旧丹生川村(2005年に合併し高山市に)で生まれ育ちました。現在は故郷を離れて、愛知県内の大学に通い、法学部で国際法を学んでいます。世界情勢が速いスピードで動いている世の中なので、国際法をより深く学び、正しい視点から国際情勢を理解できるようになりたいといいます。
そんなのんさんは小学校6年生のときに父親を亡くしました。父との死別による経済的なダメージは計り知れないほど大きなものでした。年の離れた妹にも、これからさき学費がかかる。このままでは進学を諦めなければならないかもしれない。いったいどうすれば・・・。そんなのんさんの運命を変えたのが、中学1年生のときの担任の先生との出会いでした。なんと先生はあしなが奨学金の卒業生。父親を亡くすという共通の経験をもつ先生には様々な面でお世話になったそうです。あしなが奨学金のことも先生が教えてくれ、のんさんは進学を諦めずにすみ、現在大学4年生にまでなることができました。
学生募金事務局の一員になったのは、大学1年生の秋のこと。当初は熱い想いを持って始めたわけではありませんでしたが、活動を続けていくなかで遺児の現状を深く知り、次第に後輩遺児たちの力になりたいという思いが強くなったそうです。昨年は学生募金事務局東海西ブロック(岐阜県、三重県、愛知県の一部を管轄)のブロックマネージャーを務め、現在は東海エリアのエリアマネージャーとして仲間たちを率いています。
岐阜県でもコロナ禍のため、2019年10月を最後に、街頭募金を実施できていません。遺児たちの未来の為には街頭募金の本格復活が急務です。現在のんさんは仲間たちと会議を重ね、必死に準備を進めています。
「親を亡くした子どもたちや、親が障がいで働けない子どもたちも、周りの子どもと同じように夢を持ち、頑張っています。岐阜県の皆さん、子どもたちの夢を叶える機会が平等になるよう、ご協力お願いします!」と熱く語ってくれました。
岐阜での募金は11月19日(土)10時から18時に、JR岐阜駅前(2階出口)、名鉄岐阜駅前(ロフト前)で実施予定です。みなさんに街頭でお会いできるのを楽しみにしています。
また、街頭以外でもご寄付を募っています。クレジットカード、銀行振込、口座引落などでご寄付が可能です。現在岐阜県内では129人の遺児が奨学金を必要としています。ご寄付で遺児の進学を支えてください。よろしくお願いします。