だんじり・神輿で心塾生が地域交流 神戸の春の風物詩
大学奨学生のための学生寮「虹の心塾」(神戸市東灘区)で暮らす学生ら(以下、塾生)が、5月4日、心塾近くの大日霊女(おおひるめ)神社の例大祭に参加し、地域の方々と一緒にだんじり(※)を曳いたり神輿(みこし)を担いだりしました。
※だんじりとは、主に関西・中国・四国地方の祭礼で奉納される山車(だし)のことです。数十人が力を合わせて、引いたり、押したりして動かします。
3年に一度の「だんじり」と「神輿」の共演
東灘区のだんじりは江戸時代に始まり、毎年この時期に、無病息災や五穀豊穣を祈願する地域ごとの「だんじり巡行」がおこなわれます。区内には、32台ものだんじりがあり、春の風物詩として広く親しまれています。
心塾で暮らす塾生たちは、虹の心塾が開塾した1999年以来、毎年、大日霊女神社の例大祭に参加しています。3年に1度、だんじりに加えて神輿が担がれる年があり、今年がその年でした。
今年は、留学生1人を含む5人の塾生が例大祭に参加し、男子学生は神輿を担ぎ、女子学生はだんじりを曳いて、「えいやさー!えいやさー!」と威勢のいい掛け声をあげながら、地域を駆け巡りました。
神戸虹の心塾レインボーハウスの前を進む神輿
この日の巡行は午前9時に始まり、塾生らも街を練り歩きました。16時ごろには神戸虹の心塾レインボーハウスの前にお目見えし、だんじりの前輪を高く持ち上げる「差し上げ」が披露され、見物客を魅了していました。
神戸虹の心塾レインボーハウスの前で披露された「差し上げ」
初めて参加した神輿を担いだ鈴木さんは、「みんなの声が揃ったときの一体感が気持ちいい」と汗を拭っていました。今回が3度目の参加となる平田さんは、「力を合わせてだんじりを曳いたり神輿を担いだりすることで、地域の方々との繋がりを感じられるのが魅力」と話していました。
掛け声をあげながら神輿を担ぐ平田さん(中央)