【ひと】静岡の募金復活に向けて
2022年5月から12月まで、全国47都道府県をリレーでつなぎ寄付を募るあしなが学生募金 全国募金リレー。第18週目となる11月26日(土)には山梨県と静岡県で実施されます。
今回は静岡県沼津市出身のあしなが大学奨学生、ばたくさんを紹介します。
ばたくさんは現在、故郷である沼津市を離れて、東京都内の大学に通っています。専攻は通信システム工学。日々実験を頑張っている大学3年生です。そんなばたくさんは、高校2年生のときに父親を亡くしました。悲しみとともに押し寄せてきた経済的な不安。そんな時、母親があしなが奨学金を見つけてくれ、ばたくさんはあしなが奨学生になりました。現在は東京都日野市にあるあしなが大学生寮「あしなが心塾」に住まいながら大学に通っています。
ばたくさんが学生募金の活動を始めたのは、大学1年生のときのこと。局員募集の説明会で聞いた、学生募金が大切にしている「恩送り」の話に共感し、局員になることを決めました。何かをしてくれた人に恩を返すのが「恩返し」。「恩送り」は誰かから受けた恩を他の誰かに送ることです。あしながさんや、過去に募金に立ってきた先輩のお陰で大学にしんがくできたばたくさん。次の世代の子どもたちに受けた恩を送るべく、あしなが活動に奮闘しています。昨年からは学生募金事務局の西東京ブロックマネージャーとして、活動を引っ張ってきました。
静岡県ではコロナ禍のため、2019年10月を最後に、街頭募金を実施できていません。遺児たちの未来の為には街頭募金の本格復活が急務です。ばたくさんが東京の募金の復活に向けて頑張っているように、静岡でもばたくさんの仲間たちが必死に準備を進めています。
「大学に進学したいけど金銭面の問題で進学できない遺児たちがいます。静岡の皆さんの優しさで、そんな意地をひとりでも救ってあげてください。みなさんの応援が彼らの夢につながります」とばたくさんは力強く語ってくれました。
静岡での募金は11月26日(土)に、静岡駅前で実施予定です。みなさんに街頭でお会いできるのを楽しみにしています。
また、街頭以外でもご寄付を募っています。クレジットカード、銀行振込、口座引落などでご寄付が可能です。現在静岡県内では165人の遺児が奨学金を必要としています。ご寄付で遺児の進学を支えてください。よろしくお願いします。