ラッシーナ・ゼルボ氏 ブルキナファソの首相に就任
本会の賢人達人会メンバーであり、CTBTO=包括的核実験禁止条約機関準備委員会=元事務局長のラッシーナ・ゼルボ氏が2021年12月、母国ブルキナファソの首相に就任されました。心よりお祝い申し上げます。
ゼルボ氏と本会の架け橋となったのは、当時(2010年)在南アフリカ大使だった小澤俊朗特命全権大使。ヨハネスブルグの地で、玉井から「アフリカ遺児高等教育支援100年構想」を聞き、巨大構想実現には欧米先進国で「顔」となり「信用」となってくれる「賢人」集団の構築が必要であると説かれ、迷わずゼルボ氏を推薦してくださいました。もう10年以上も前の出来事です。
ゼルボ氏は地球物理学の博士号を取得し、大手の鉱業会社の重役を務めた後、給与減を承知の上でCTBTOの職員となりました。2013年から8年間の長きに渡りCTBTO事務局長の任にあったブルキナファソの大英雄です。巨大構想の後ろ盾となる賢人達人への就任も快諾してくださり、むしろ積極的に協力したいという返事を直ぐにいただきました。実際ご多忙にもかかわらず、本会への支援を惜しむことなく、国際関係や平和に関心のある100年構想生をCTBTOでインターンとして受け入れてもくださいました。2020年8月にはコロナ禍に苦しむ100年構想生に対して、「若者が活躍できるアフリカを作るために必要なこと」を伝え、大いに励ましてくださいました。事務局長任期満了の際には「今後もあしながへの協力を惜しむことはなく、あしなが育英会の使命を支えていきたい」という、大変心強いメッセージをいただいています。
サブサハラ・アフリカの少年少女たちの良きロールモデルであり続けなければならないという思いを背負い、ブルキナファソの首相として母国への貢献を続けるゼルボ氏。その崇高な志に敬意を表すると共に、さらなるご活躍を期待しています。