本会職員の関西学院大学での講演~レインボーハウスの子どもたちとそのかかわり方~
本会の心のケア事業部に所属する髙橋職員が関西学院大学「人間福祉学部」の授業で講演を行いました。
関西学院大学は髙橋職員の母校でもあり、これまでも同大学が開講した「グリーフケア論」で、親を亡くした子どもたちのグリーフ(喪失に伴う心理的・身体的・社会的な感情、反応)やそのかかわり方などを伝えてきました。
今回はオンラインにて、大学1年生を中心とした約100名への講演となりました。
内容として、グリーフは健全なものであること、子どもによってそれぞれ表現が異なることなどを説明し、子どもたちが抱えている気持ちについて一部紹介しました。
「かかわり方」では、子どもをリードするのではなく、その子のエネルギーに合わせて遊んだり、話を聞いたりすること。主導権を奪わず、子どもが過ごしたいように大人は一緒に過ごすことなどをお伝えしました。
これらは本会が主催するファシリテーター養成講座(子どもとの関わり方の研修)でもお伝えする大切な要素であり、子どもたちに安心安全を感じてもらうためのかかわり方です。
少し気持ちが楽になりました~学生からのコメント~
講義を受講した学生からたくさんのコメントを頂いています。その内の一部を紹介いたします。
子どものときに親を亡くして、グリーフを抱えている子どもがたくさんいることを知り、ファシリテーターの存在はとても大切な存在なのだなと思いました。何十年たっても別れを悲しんだりすることもあるので、子どもの主導権を奪わずに声を聞いてあげることが大切だということがわかりました。
子どもの何気ない一言にも余計な解釈をせずに言葉のまま共感することが大切だということが印象に残りました。私は子どもたちの悩み相談を受けるボランティアをしています。今日お話していただいたことをボランティアでも活かしていきたいと思いました。
今回の講義でグリーフに触れて、誰もが人生で体験するであろう身近なものなのだと思いました。私は、死別という大きな喪失だけではなくて小さな悲しみにも当てはまると思いました。また、誰かが相談してくれたり打ち明けてくれた時は勝手に解釈をしたり、否定したりするのではなくて、まずは最後まで聞いて受け止める姿勢で耳を傾けることが大切だと思いました。
私は友人を過去に亡くした経験があり、話を聞いて、同じようなことで悩んでいる人がいたことを知って少し気持ちが楽になりました。また、自分は教師を目指していて子どもの相談への返答の仕方などを知れて、これからの子どもとのコミュニケーションに役立てていこうと思います。
講演を終えた髙橋職員は「今回お伝えしたかかわり方は、レインボーハウス以外の子どもたちと関わる上でも参考になると思います。学生自身が現在チャレンジしていることやこれから取り組もうと考えている活動等に活かしてもらえると嬉しいです。」と振り返っていました。
レインボーハウスの活動について詳しく知りたい方はこちら
ファシリテーターの活動に興味がある方はこちら