【遺児の保護者調査】コロナ禍で困窮進む
あしなが育英会は長引くコロナが遺児家庭に及ぼした影響を明らかにするため、10月に高校奨学生の保護者3994人を対象にしたアンケート調査を、11月に同保護者111人に対してオンライン聞き取り調査を行いました。
調査の結果、コロナ禍前と比較して保護者の収入が激減していることや、雇止めなど雇用に深刻な影響が出ていることがわかりました。
調査結果は特設ページで紹介していますので、ぜひご覧ください。
記者会見をおこないました
12月4日に記者会見を行い、アンケート調査とオンライン聞き取り調査の結果を報道各社に発表しました。会見は朝日新聞、NHK、共同通信、東京新聞、読売新聞(50音順)が取材しました。
発表した調査結果は特設ページをご覧ください。
会見では本会の奨学金を受ける高校生の母親2名も登壇。
「コロナ禍で仕事が完全テレワークになり、収入が減った」、「体調をくずして日常生活を送るのがやっとという状態にコロナ禍が重なった。仕事もできず、教育費が大きな悩み」などと実情を訴えました。
本会の玉井義臣会長は「50年にわたり遺児の調査を行ってきたが、『弱者は生きていてはダメなんでしょうか』というような生の声が寄せられたのは初めてのこと。コロナ禍で遺児家庭の困窮は進んでおり、会として全力で支援を続けていく」と話しました。
あしなが学生募金事務局の堀川琉事務局長(東北学院大学4年)は「今こそ自分たちが立ち上がる時」と、2年ぶりのあしなが学生募金の実施を発表しました。
調査結果を受け、あしなが大学奨学生たちが「コロナ禍で遺児家庭の生活は限界にある。そして奨学金を希望する後輩遺児たちが急増しているいまこそ、街頭募金で社会に訴えていきたい」と立ち上がり、2年ぶり街頭募金の実施を決意しました。
12月11日(土)、12日(日)に全国12都市で学生たちが、後輩遺児たちのためにと募金を呼びかけます。
街頭募金について
全国セレモニー
12月11日(土) 新宿駅西口 小田急百貨店前で、12~14時に実施
各地での開催
12月11日(土)
東京都新宿区 | 新宿駅西口 小田急百貨店前 | 12-14時 |
石川県金沢市 | 金沢駅前西口広場 | 11-13時 |
12月12日(日)
北海道札幌市 |
札幌駅アピアドーム前 | 11-13時 |
宮城県仙台市 |
藤崎ファーストタワー館前 |
11-13時 |
宮城県仙台市 |
リッチモンドホテルプレミア仙台前 |
11-13時 |
群馬県高崎市 | 高崎駅東口 | 11-13時 |
愛知県名古屋市 |
名古屋栄三越前 |
11-13時 |
愛知県名古屋市 |
名古屋駅桜通口(交番前) |
11-13時 |
三重県四日市市 | 近鉄四日市駅北口前 | 11-12時 |
京都府京都市 | 桂駅西口ペデストリアンデッキ | 11-13時 |
大阪府高槻市 | 高槻駅南口 | 11-13時 |
兵庫県神戸市 | 元町駅東口広場 | 10-12時 |
広島県広島市 | 広島パルコ前 | 14-15時 |
福岡県福岡市 | 西鉄福岡(天神)駅 大画面前 | 11-12時半 |
あなたの支援を必要としている子どもたちがいます。
あしなが育英会では、病気や災害、自死などで親を亡くした子どもや、障がいなどで親が働けない子どもを支えています。
これまであしながさんのご支援のお陰で11万人の遺児が進学の夢を実現しました。
遺児たちをそっと支援する「あしながさん」として、子どもたちを応援してくれませんか?