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インドネシアの遺児 広島大に留学|日本文化学び、充実の日々

あしなが育英会は、日本の大学奨学生が海外研修を行うアジアの大学などから、遺児留学生を受け入れています。留学生は、本会が協定を結ぶ日本の大学で1年間学び、母国と日本の架け橋として活躍する人材となることが期待されています。

 

その一人が、広島大学で学んでいるインドネシアの遺児留学生、ジェニー・アジザさん。10年前に母を事故で亡くし、その後、父も病気で倒れるという困難な状況の中、アルバイトをしながら大学で日本語を学んできました。コロナ禍で来日が遅れていましたが、今年4月末にようやく日本へ。広島での約1カ月の体験をつづったレポートが届きましたので、ご紹介します。

新たな発見に感動する毎日

はじめまして。

広島大学への交換留学プログラムに参加しているアイルランガ大学日本研究学科のジェニー・アジザと申します。あしなが育英会のおかげで、日本への留学が実現しました。 

私は現在、文学部で日本語と日本文化について勉強しています。授業の中で最も面白かったのは「日本文化事情」です。日本の文化について、友人たちと議論することができます。茶道を体験し、茶道の専門家が点てた抹茶も味わうことができました。

 

広島で1カ月間、いろいろなことに感動しながら過ごしてきました。インドネシアと違い、歩いたり、自転車に乗ったりすることが多いのですが、まだ慣れていないので、すぐに疲れてしまいます。しかし、よく歩くことで多くの利点もあります。その一つは、寮や大学の周りの景色を楽しめることです。緑に囲まれているため、とても空気がよく、歩き疲れても幸せな気分になれます。また、歩きながら友人といろいろな話ができるのも楽しいです。 たくさんの話をして、貴重な経験を得ています。

学食にはイスラム教徒向けの食事も

 

寮から大学に行くのに20分くらいかかります。歩きながら、同じ授業を受ける友人と日本語や英語で話をします。それが語学の練習にもなります。私はイスラム教徒なので、ハラルメニューを提供している大学の食堂で友人とよく食事をします。普段はスーパーで買い物をして、寮のキッチンで自炊をしていますが、イスラム教徒向けのメニューを提供しているレストランもあり、安心して食事ができます。このような私の状況を理解してくれる友人がいることがうれしいです。お祈りをするときは、広島大学が用意してくれた部屋を使うことができます。

 

今、インドネシアの私立高校で行われている日本語の部活動をオンラインで支援しています。インドネシアに帰国後、生徒たちが日本への留学を目指すような動機づけをしたいと思います。また、自分自身も、日本とインドネシアを結ぶ仕事に就くという夢に向かって、さらに勉強していきたいと思います。

大学の学食で

 

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