【詳細レポート】石川で街頭募金を実施しました
5月から12月まで、全国47都道府県を繋いで寄付を募る「あしなが学生募金 全国募金リレー」。6月25日(土)には石川県と富山県で街頭募金が行われました。本記事では石川県での募金の様子を報告します。
石川では金沢駅(東口・西口)、近江町市場エムザ口前、香林坊アトリオ前で募金を実施しました。
募金当日の3日前には、募金に参加する大学奨学生を対象にした募金説明会を実施しました。そのなかに1人だけ奨学生ではない大学生が緊張した面持ちで参加していました。大学2年生のたまちゃんさんです。彼女は大学の図書室に置いてあった「あしなが学生募金事務局員募集」のチラシをみて局員登録をしてくれたのです。
説明会では、遺児家庭の現状についてお互いの意見を話し合いました。たまちゃんさんは思うように自分の意見を伝えられず「自分が強い意志を持って話すことができず、自分は場違いなのではないか」と不安な気持ちを抱えていた様子でした。
そして、迎えた募金当日。天気は晴天、最高気温32.7と汗ばむ陽気で、常に熱中症対策に気が抜けない募金活動となりました。近江町市場エムザ口には、朝9時にあしなが学生募金事務局北陸地区代表のあいあいさんと新局員のたまちゃんさんが、緊張しながらもてきぱきと募金の準備を始めます。その後3人の参加者も合流し準備が整うと、あいあいさんの呼びかけで一日の活動がはじまりました。
「今この瞬間、親がいないから、親に障がいがあるから、という家庭事情があるだけで進学を諦めなければならない遺児が国内外に大勢います。中には家庭内の状況を見て『進学したい、学びたい』と声に出すことすらできない遺児たちもいる状況です。そんな状況は一刻も早く改善しなければなりません。可能性に溢れ、夢を持つ子どもたちが、未来に希望を見いだせずにいます。そんな社会は、おかしいと思いませんか?」
あいあいさんの呼びかけに続けて、たまちゃんさんも生懸命に呼びかけを始めました。そこには、もう緊張で不安なたまちゃんさんはいませんでした。彼女の呼びかけに、多くの人が耳を傾けてくださり、バス待ちをしていた方がすっとこちらに来て、「頑張ってね」といいながら募金をしてくださいました。
たまちゃんさんは募金後に、
「この募金活動で学んだことは多くありました。募金に先輩方が、強い意志を持って臨んでいるのを見て、とても圧倒されました。私はまだ、そういう風に挑めていなかったので、一生懸命未来の子供たちのために活動している姿に、とても胸を打たれました。経済的に苦しんでいる人たちに寄り添えるような人になりたいと思ったし、あいあいさんの呼びかけを聞いて、遺児の現状や想いについて知り、いつか多くの人に遺児の現状を知ってもらえるように積極的に活動していきたいと思いました」と決意を語ってくれました。
50年前に始まった募金活動の想いは脈々と受け継がれ、今まさにその想いが次世代へとバトンされたように感じました。街頭の皆様に励まされながらこれからも活動は続いていきます。
この日の石川県内での募金では、417,854円のご寄付が寄せられました。温かいご支援に感謝申し上げます。
また石川県での募金は、下記の報道機関に報じられました。リンク先でWeb記事をご覧いただけます。
石川での街頭募金は終了しましたが、ご寄付は引き続き募っています。クレジットカード、銀行振込、口座引落などでご寄付が可能です。現在石川県内では46人の遺児が奨学金を必要としています。ご寄付で遺児の進学を支えてください。よろしくお願いします。
また、石川県の次は7月2日(土)に福井県の福井駅前、敦賀駅前、滋賀県の草津駅前、南草津駅前、石山駅前、大津京駅前、彦根駅前で実施します。応援をよろしくお願いします。
あなたの支援を必要としている子どもたちがいます。
あしなが育英会では、病気や災害、自死などで親を亡くした子どもや、障がいなどで親が働けない子どもを支えています。
これまであしながさんのご支援のお陰で11万人の遺児が進学の夢を実現しました。
遺児たちをそっと支援する「あしながさん」として、子どもたちを応援してくれませんか?