【現地レポート】奈良で3年ぶりの街頭募金を実施しました
5月から12月まで、全国47都道府県を繋いで寄付を募る「あしなが学生募金 全国募金リレー」。11月12日(土)には愛知県、和歌山県、そして奈良県で街頭募金が行われました。本記事では奈良県での募金の様子を紹介します。
約3年ぶりとなる奈良県での街頭募金。秋晴れの青空が広がる中、この日は近鉄奈良駅、生駒駅、学園前駅、大和八木駅の4か所で募金活動行われました。
各拠点とも学生らの熱心な姿に応えるように多くの方が足を止め、ご寄付と共に励ましの言葉をかけてくださいました。
また、街頭募金本番の前日に奈良新聞で事前告知記事が掲載されたこともあり、実際にその記事をご覧になったご支援者の方が各拠点いらっしゃってくださいました。
「今日募金やってるって知ったから、持ってきたんだ」とビニール袋いっぱいに入った小銭をご持参いただいた方や、同じく記事をご覧になり朝一の募金開始直後にご寄付の入った封筒を渡してくださった方。 そんなご支援者の方々の温かな気持ちに触れて、学生たちの呼びかけにもさらに熱が入ります。
加えて、大和八木駅では奨学生OGの保護者の方にもお声がけいただきました。
娘さんはかつて学生募金事務局のメンバーとして募金活動に積極的に携わっていたとのことで「よく我が家に集まって準備とか会議を一生懸命してたのよ~。大変そうではあったけど、お友達と一緒に楽しそうに頑張ってたのをよく覚えてる。だから私もついおにぎり握ったり、差し入れなんかしたりしてて、今日も募金があるって聞いたから少しだけ顔出しに来たの。」とご寄付と共に当時のエピソードをお話くださいました。
去り際には「みんなで終わった後、片付けとか集計作業もあるでしょ?長丁場で大変だと思うけど頑張ってね!」とのメッセージと差し入れもいただきました。
こうした3年ぶりの街頭での直接の関わりややり取りを通じて、当日街頭に立った奨学生らは改めて募金活動の意義や歴史の積み重ね、何より応援してくれている方々の存在について実感したようです。参加した奨学生の声を紹介します。
今回の街頭募金で、自分は初めて募金を受け取る側として活動に参加しました。朝から18時までの長丁場は体力的にもかなりきつい仕事でしたが、募金してくださる方々のあたたかい表情やお言葉にとても感動したし、そのおかげでもうちょっと頑張って見ようと思うことができて、最後までなんとかやり切ることができました。これまでに同じように募金活動をして、私達を支えてくださった先輩方のことを思い浮かべる事で自分も頑張って、次の方々につないでいこうという気持ちになりました。
初めて募金に参加して、たくさんの方が募金をしてくださって感激しました。また、募金してくださるだけでなく、励ましのお言葉をかけていただいて、その優しさに胸が一杯になりました。また、私たち遺児家庭は孤独ではなく、多くの人に支えられており、助けてくださる方はたくさんいるということに気づき、とてもうれしかったです。今まで遺児家庭だというだけで辛い思いや悔しい思いをしてきたこともありましたが、私たちの思いや境遇を理解しようとしてくださる方がいるということがわかり、心が軽くなりました。
奈良での3年ぶりの街頭募金では、4拠点あわせて137万1057円のご寄付を頂戴しました。ご支援を頂いた皆さま、そしてボランティアとして参加いただいた高取国際高校、香芝高校、大和中央高校の皆さんや個人参加いただいた皆さんに心から御礼申し上げます。
奈良県での街頭募金は終了しましたが、ご寄付は引き続き募っています。クレジットカード、銀行振込、口座引落などでご寄付が可能です。現在奈良県内では94人の遺児が奨学金を必要としています。ご寄付で遺児の進学を支えてください。よろしくお願いします。
あなたの支援を必要としている子どもたちがいます。
あしなが育英会では、病気や災害、自死などで親を亡くした子どもや、障がいなどで親が働けない子どもを支えています。
これまであしながさんのご支援のお陰で11万人の遺児が進学の夢を実現しました。
遺児たちをそっと支援する「あしながさん」として、子どもたちを応援してくれませんか?