最高の仲間と、真剣に未来を考えた4日間 ―大学奨学生のつどいを開催
あしなが育英会は2026年2月13日(金)から16日(月)にかけて、「大学・専修各種学校奨学生のつどい」(以下、「つどい」)を開催しました。
このつどいは、今年度、大学・専修各種学校奨学生となった学生を対象とした行事で、社会に貢献する人材の育成を目指す本会が、設立以来大切にし続けてきた教育事業の一つです。
参加者の多くは大学1年生で、日本国内の大学で学ぶ「アフリカ遺児高等教育支援100年構想生」も参加。上級生スタッフを含むと、総勢124人の学生が集いました。
つどいのねらいは、奨学生同士のヨコ(同期)とタテ(先輩・後輩)の連帯を育むこと。そして、班の仲間と一緒に、これからの時代をどのように生き、どのような学生生活を送るかを考え、つどい後の行動に移すことにあります。
会場となった国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)に集まった参加者たちは、12班に分かれ、互いを知り、考えを深め合いながら3泊4日を過ごしました。
Day1 ―つどいにようこそ

会場に到着したばかりの参加者(右)の緊張をほぐそうと、上級生リーダーが声をかける

開会式では議長団(全体の司会進行役)の太田さんと小﨑さん(写真)が挨拶。太田さんは「みなさんの到着を心待ちにしていました。4日間を絶対にいいものにするので、楽しんでいきましょう!」と歓迎

開会式の後は、会長の村田治が講話。学び続けること、新しいチャレンジをすること、課題発見力を身につけること、自分を信じる力が大事であると、熱く語りかけた

初日の夕食時には、班の仲間とすっかり打ち解けていた
Day2 -現在の自分と、これからの時代を考える

2日目の午前は、会場に隣接する代々木公園でチームビルディングのアクティビティ。班ごとに協力してミッションに取り組み、仲を深めた

プログラム「自己を見つめる」。変化する時代を迷わず進むため、自分の価値観を明確にする。まずワークシートを用いて、これまでの人生を振り返った

ワークで整理した自分の価値観を、班の仲間に共有。他人に話すことで、新たな気づきを得たという参加者もいた

プログラム「これからの時代を考える」の導入説明をする、議長団の太田さん。社会の変化に目を向け、自分なりの行動指針を見出すことがプロクラムの目的だ

AIと人との関係、経済格差、人口動態、環境問題というトピックに関して、今後起こる変化を考えていく。20年後までの未来も想像しながら、4トピックに対して「自分はどんな当事者になるのか」を真剣に議論した
Day3 -大学生活の過ごし方を考える

充実した「大学生活の過ごし方」の一つのあり方として、大学奨学生の有志が取り組んでいる活動を紹介。ラーニングサポートプログラム、あしなが学生募金、海外留学研修に携わっている上級生が、それぞれの魅力を語った

あしなが運動の大先輩で、宇宙スタートアップを起業した福代孝良さんによる基調講演。福代さんは内閣府などを経て、2018年に超小型衛星を開発する「ArkEdge Space Inc.」を創業。経済誌『Forbes JAPAN』の「日本の起業家ランキング2026」では1位に輝いた

福代さんは学生時代、つどいやあしなが学生募金に注力。「つどいが僕の原点」と話す。「宇宙技術を社会実装することで情報格差をなくし、構造的な不平等を減らすことが使命」と語った

「やりたいことが多い中での取捨選択の基準は何ですか?」、「挑戦の中で感じる不安をどう乗り越えましたか?」など、講演後は、学生たちからの質問が飛び交った

プログラム「大学生活を考える」。これまでプロクラムで得た気づきをもとに、大学卒業時にどうなっていたいかをイメージ。そして具体的な行動計画を考え、班の仲間に共有

3日目夜の「決意表明」がつどいのクライマックス。各班の代表が、つどいを通して決めた「どんな大学生活を送るか」を発表

「つどいで自分を見つめ直し、『発展途上国の子どもたちを救いたい』と医学部に入ったことを思い出せました。夢に向かって、技術や知識だけでない、熱いハートを持った医師になります」―一人ひとりが決意を新たにした瞬間だった
Day4 -決意を胸に、一歩踏み出す

閉会式を前に、最後の班での交流タイム。仲間へのメッセージを寄せた色紙を贈り合うのは、つどいの定番だ

閉会式では議長団の2人が参加者にメッセージ。「今度はみなさんがロールモデルになって、自分の周りの人たちに影響を与えられるような人になって下さい」と小﨑さん

上級生スタッフ(手前)に手を振って見送られ、参加者たちは家路へ。再会を約束し合い、つどいは幕を閉じた
「多様な人たちとの関わりが、すごく刺激的でした」|参加者の声
つどい後に参加者からは、
- 社会問題やキャリアについて、考えきれていなかった自分がいたから、改めて取り組めてよかったです
- 多様な人たちと関わることで、新しい価値観を持つことができました。大学ではどうしても同じような考え方の人で集まってしまうので、すごく刺激的でした
- 高校奨学生のときに参加したつどいとは違い、大学生ならではの視点で、一人ひとりと論理的に議論でき、新しい知識を知ることができました
- 意見交換が多く、自分の人生や社会問題について考えることができました。これまで勇気が出せなかったことに挑戦しようと思えました
などの感想が寄せられました。
多くの奨学生たちが出会い、語り合い、考えを深め、決意を胸にしたつどい。この4日間が、参加者たちのこれからの学生生活、ひいてはこれからの人生につながっていくことを願います。

全参加者の集合写真










