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「困っている人の支えになれる素敵な人になりたい」ー大学奨学生、新成人の抱負

成人式を迎え、今想うこと

1月8日、熊本県で成人式を迎えた奨学生がいます。「あしなが学生募金事務局」で熊本ブロックの代表を務める、大学2年生の鈴奈さんです。

 

鈴奈さん、成人式

(左)振袖を着て、記念写真を撮ってもらいました (右)これまでの感謝と成人の決意を胸にお参り

 

父親と姉に障がいがあるため、鈴奈さんは、家計の負担を少しでも減らしたいと高校生のころからあしなが奨学金を利用しています。大学生になりアルバイトでお金を稼ぐようになったことで、お金の大切さや、お金を稼ぐことの大変さを学んだと言います。

 

成人の日を迎えた今の心境と抱負を、鈴奈さんに聞かせてもらいました。

 

私は、今年で20歳を迎えました。成人式では改めて、自分が大人になった実感をし、自分に自信を持つことができました。

 

7年ぶりの同級生や恩師との再会はすごく充実した時間でした。中でも一番印象的だったのは、タイムカプセルに入っていた12歳の頃の自分が、20歳の自分へ書いた手紙です。「悲しい時は1人で解決しようとしないで。仲間がいるでしょ?!」という言葉は、小さいころから沢山の人に支えられて生きてきたんだなと実感し、そして励みにもなりました。

 

成人の日は、消えかけていた多くの繋がりが戻ってきたり、集まってくれた家族とゆっくりとした時間を過ごしたり、沢山の人から元気をもらえた忘れられない一日になりました。

 

20歳になってやってみたいことは、「お酒を買ってみたい」という小さなチャレンジもありますが、実は、今、挑戦していることがあります。それは、あしなが育英会で4年ぶりに開催される「ウガンダ短期研修」に参加することです。

 

あしなが学生募金でも支援しているアフリカについて、知識や理解を深めたい。

実際に自分が行ってこの目で確かめてみたい。

 

そんな想いで、挑戦することにしました。わずか2週間と言う短い時間ですが、自分ができる精一杯のことに挑戦したいと思っています。そして、「ウガンダ短期研修」を通して、私が担当する九州エリアで、メンバーの「アフリカ支援」に対する理解を深め、募金活動を活性化していきたい、と言うのが、今の私の一番大きな目標です。

 

今までたくさんの人に支えてもらった分、次は私が困っている人の支えになれるような、そんな素敵な人になりたいです。これからも感謝を忘れず1日1日を精一杯、頑張って生きていきます。

 

12歳の鈴奈さんからのお手紙

「悲しい時は1人で解決しようとしないで。仲間がいるでしょ?」

情熱を注ぐあしなが学生募金の活動

日頃から、学生生活に加えて遺児支援活動にも積極的に取り組んでいる鈴奈さん。

 

2023年秋の募金に向けても、「当たり前のように借りていた奨学金が、どれだけありがたいもので、奨学金を利用できない人がいる中で、自分はすごく恵まれているんだと気づかされました。奨学金のおかげで、学びたいことに自由に挑戦できています。そんな“自分の可能性”を広げる奨学金を、一人でも多くの遺児に届けたいという気持ちで、学生募金の活動を頑張っています」と、熱意を語っていました。

 

20歳を迎え、遺児支援活動への情熱をますます燃やしている様子。ウガンダ短期研修で、たくさんのことを吸収し成長した姿を、春の募金で見せてくれるに違いありません。

 


あしなが奨学金を利用したい方へ

あしなが育英会では、病気、災害、自死(自殺)で親を亡くしたり、親が障がいで働けない家庭の子ども(※)に、高校・高等専門学校、短大・大学、専門・各種学校、大学院などへの進学のための奨学金を交付しています。奨学生対象のサマーキャンプ「奨学生のつどい」、海外留学研修、大学奨学生のための学生寮(東京・神戸)など、遺児を多方面から支援し育てるための制度も充実しています。

高校生以上が在学中に利用できる「在学申請」と、進学後の奨学金を予め申し込む「予約申請」があり、それぞれ申請時期も異なります。詳しくは以下のページでご確認ください。



奨学金を利用したい方へ

 

(※)親が病気や災害(道路上の交通事故をのぞく)または自死(自殺)などで死亡、あるいは親が著しい障がい認定を受けている家庭の子どもを対象としています。

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