奨学生OB・OGメッセージ『希望のリレー』#5 ~広がり続けるやさしさの輪~
■『希望のリレー』は、「あしなが奨学金」で進学し、社会へ巣立った奨学生OB・OGのみなさんから届いたメッセージをご紹介するシリーズ記事です。
“支えられた喜びが原動力になり、自分も誰かを想い、支える側になりたい”
奨学生の頃にあしながさんから「やさしさ」をもらい前進する力を得たOB・OGのみなさんが、社会で「やさしさ」の輪を繋いでいるようすをご紹介します。
「あしながさんの存在は、誰かから応援される温かさや嬉しさを教えてくれました」
◆ 〈あしながさんへ〉あしながさんのおかげで大学に進学でき、安定した生活ができています。名もなき人からの無償のやさしさを感じられたことが、私の人生に影響を与えました。自分にもできることを、と思い、貧困家庭の学習支援などのボランティアをやっています。無償のやさしさが広がっていっていることを伝えたいです。
〈奨学生のみなさんへ〉今のつらさ、大変さを大人になっても忘れないでください。まだまだ課題の多い社会で生きていくための原動力としてください。(44歳女性)
◆〈あしながさんへ〉この度は高校生から専門学校まであしながさんにお世話になりました。私の父は私が中学1年生になって間もない頃、脳出血で半身麻痺になり、現在もリハビリを続けています。これからの進路にとても不安でした。やってみたい事もできないかもと、色々頭によぎりました。母は心配しなくて良いから好きなことをやりなさいと、言ってくれましたが、私は悩みました。そんな中、あしながさんのことを知り、未来が見えた気がしました。あしながさんに助けてもらっている他の人のことも知り、皆頑張っていると勇気づけられ、あしながさんに感謝しながら頑張ろうと思っています。あしながさんがいなければ好きな道、やりたいことができなかったと思っています。本当にありがとうございます。(21歳男性)
◆ 〈あしながさんへ〉高校3年間を楽しく、また有意義に過ごすことができ、今こうして夢叶って公務員として働けているのは、親や学校の先生だけでなく、あしながさんのご支援も大いに影響しています。私もいつかは自分があしながさんになって、学生の方々を応援できるようになりたいです。あしながさんの存在は私に、誰かから応援される温かさや嬉しさを教えてくれました。それを忘れず、誰かに同じことをできる人になれるよう頑張っていきます。これからも、見守っていてくださると嬉しいです。
〈奨学生のみなさんへ〉あしなが育英会でお世話になっている皆さんはきっと大変なことがある中で目標に向かって頑張っている方々だと思います。どうか焦らず、自分のペース、自分なりのやり方でそのまま頑張ってください。微力ながら、応援しています。(19歳女性)
◆〈あしながさんへ〉小学校入学前に母を亡くし、祖母の元で育てられましたが、私が高校生になる頃には祖母の介護が始まり、家庭内の余裕が経済的にも精神的にも無くなっていました。自分が生きる意味について考え込んでしまう時期もありましたが、奨学金があったことで専門学校に進むことができ、看護師として働けています。(35歳女性)
◆〈あしながさんへ〉高校を出て、浪人し、大学に進学。テレビ局の総合職、新聞社の関連会社を渡り歩いて、小学校教諭になりました。仕事面では、この春、転勤で現任校に着任すると、学生募金事務局の先輩に再会! まさか同じ職場で働くことになろうとは。こんなに心強いことはありません。あしながさんに繋いでいただいた架け橋が、35歳の今でもつながっていることに、そして心友の絆に感謝いたします。(35歳男性)
「自分の居場所を見つけ、自分らしく生きていけますように」
◆〈奨学生のみなさんへ〉ぜひ、今まわりにいる仲間たちのことを大事にして、日々過ごしてください。世界は常に変化していますが、同年代の仲間は、いつまでも一緒に年をとって、一緒に右往左往してくれます。こんな有難いことはないです。
〈あしながさんへ〉いつも社会を変えてきたのは、貧しい者、飢える者、人生を強いエネルギーと共に進む者たちだと思います。あしながの学生は、今はまだ若く、弱く、智恵も経験も少ない者たちですが、世界の宝であることは間違いないです。今後ともどうかよろしくお願いします。(43歳男性)
◆〈奨学生のみなさんへ〉親との死別というハンディを若くして背負うことになった人たちに無利子の奨学金が用意され、それが多くの人の善意で機能しているというのは、非常に稀有でありがたいことです。このような奨学金に採択されるということは、顔も知らないたくさんの人たちが皆さんの背中を押してくれていることを意味するのだと、たまに思い出して欲しいと思います。学校に通いたいという希望を叶えることはもちろんですが、より野心的に、ステップアップできるような時間とお金の使い方をして欲しいと思います。
〈あしながさんへ〉20年前に助けていただいたおかげで、今は博士号を取り、大学教員として働くことができています。貧しかった私が、金銭的不安なく学業に専念できたことに、感謝申し上げます。(36歳男性)
◆〈奨学生のみなさんへ〉情報が溢れ、私が学生の時より生きづらさを感じる時代かと思います。強いと思っていた父が自死し、自分も生きていけるかと不安もありましたが、同じような境遇のたくさんの仲間に出会い、なんとか大人になりました。大変なこと、辛いことたくさんあると思いますが、絶対一人じゃないです。手を伸ばせば差し出される手が必ずあります。自分の居場所を見つけ、自分らしく生きていけますように。応援しています。(35歳女性)
◆〈奨学生のみなさんへ〉高校時代はあしながさんのおかげで、心配なく高校生活を送れて、その時の思い出が今でも力になっています。奨学生の皆さん、仲間は全国にいます。私達はなかなか経験できない辛い思いもしました。その分、絶対幸せになれると信じて生きています。街頭募金をしている学生さんにはいつも声を掛けさせてもらっています。その姿を見て、私もまた頑張ろうと、力をもらっています。皆さんの未来が明るいものでありますように、遠くから願っています。(38歳女性)
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あしながさんから奨学生へのメッセージも不定期でご紹介しています。ぜひお読みください。
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