短冊に込めた願いと未来|あしながレインボーハウス
笹も青々と葉を揺らす6月末、東京のあしながレインボーハウスで行われたワンデイプログラムには、子ども20名、保護者16名、ファシリテーター(ボランティア)18名が集まり、少し早い七夕を楽しみました。
ワンデイプログラムの中の「おはなしのじかん」は、さまざまなワークを通して、亡くなった家族のことを思い出したり、話したりして自分の気持ちに触れる時間です。その気持ちを、言葉や文字で表現することを大切にしています。
今回のワークは「短冊づくり」。葉がきれいに広がった3m近い高さの竹を、レインボーハウスの裏山から刈ってきて七夕竹にしました。説明のあと、子どもと保護者が別々のグループに分かれ、それぞれの活動を始めました。
※レインボーハウスは、心のケアプログラムに参加する方々が、同じ空間でそれぞれのグリーフ(親しい人や大切な人を失くした時に起こる様々な反応)を落ちついた環境で共有し、安心、安全に過ごせる場所です。プログラムでは、子どもと保護者に分かれ、毎月設定されたテーマにそって、参加者が経験や思いに向き合う時間を持ちます。
未来の自分と大切な人に贈る七夕のメッセージ|子どものワーク
子どもたちは、彦星と織姫の絵飾りが付いた短冊にメッセージを書くワークをしました。2つのグループに分かれ、「1年後の自分へ」または「会えないけれど会いたい人は誰ですか」のいずれかをテーマに、思いを綴りました。

大きな竹に、手作りの飾りがかけられました
テーブルの上に置かれた短冊とカラーペンから、各々好きな色の用紙を選び、子ども同士で、またはファシリテーターと言葉を交わしながら、自分の中にある思いを少しずつ言葉にしていきます。
1年後の自分を思い描き、「来年の今頃は高校生活を楽しんでいるかなぁ」と進路について真剣に考える子もいれば、「お父さんは頭が良かったんだよ」と言って『自分も勉強を頑張る』と力強い決意を書き記す子もいました。ある短冊には、「前、がんばってSwitch買ってくれたよね。今でも使っています。楽しい時間をありがとう」と、亡くなった親への気持ちが書き込まれていました。 短冊に向かうひとときは、大切な人を思い出す時間にもなったようです。
風鈴の短冊飾りに乗せる願い|保護者のワーク
保護者のワークでは、風鈴の形を模した飾りを自分の手で作るところから始めました。保護者とファシリテーターが数名ずつテーブルを囲み、おしゃべりをしながら手を動かしていきます。さまざまな絵柄の風鈴の中から好みのものを選び、組み合わせを考えながら、好きな色の短冊とつなげて仕上げました。
自分らしく仕上がった短冊に綴るのは、大切にしている願い。「大切な家族を見守ってください」という言葉や、我が子に向けた「一緒に仲良く過ごそうね」、「受験が無事に終えられますように」というメッセージが並びました。

手を動かしながらの何気ないおしゃべりから、共感がうまれることも
カラフルな短冊と飾りでいっぱいになった七夕竹が見守るなか、最後に皆で輪になって感想を語り合う「おわりの輪」をおこない、その日のプログラムを締めくくりました。
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レインボーハウスのプログラムに関心のある方へ
あしなが育英会では、次の5か所にあるレインボーハウスで、親を亡くした子どもたちの心のケア(グリーフサポート)活動を行っています。子どもたち一人ひとりのグリーフ(喪失に伴うさまざまな反応)を支えるため、子どもたちの身体の安全はもちろん、心の安心を感じてもらう環境を大切にしています。
お話を聞いてみたい方、プログラムのご参加を希望される方は、お気軽にお問い合わせください。
- あしながレインボーハウス(東京)…全国の遺児が対象
- 神戸レインボーハウス
- 仙台レインボーハウス(東北レインボーハウス)
- 石巻レインボーハウス(東北レインボーハウス)
- 陸前高田レインボーハウス(東北レインボーハウス)
レインボーハウスでのボランティアを希望される方へ
レインボーハウスでのプログラムには、ファシリテーターと呼ばれるボランティアの方が不可欠です。
一緒に遊んだり、おはなしをしたりしながら、子どもたちの気持ちに寄り添います。
2日間の「ファシリテーター養成講座」受講後に、実際のプログラムにご参加いただけます。










