【進学を諦めないで】街頭募金に向けての学生たちの想い vol.3
4月22日(土)から全国約150か所でスタートする「第105回あしなが学生募金」。「一人でも多くの後輩遺児に奨学金を届けるために」と、各地で学生たちが街頭募金の準備を進めています。
そんな熱い想いを持った学生たちの、街頭募金に向けての意気込みを複数回にわけて紹介します。今回はそのvol.3です。
宮城県 彩葉さん(大3)
私は小2の時に、東日本大震災で父を亡くしました。家族の太陽のような存在だった父を亡くし、家族は憔悴し笑顔のない日々が続きました。しかし小3の時にあしなが育英会に出会い、あしながの心のケアプログラムに参加することで、同じような境遇の子たちと遊んだり話したりし、共に泣いて笑って、前を向くことができました。
進学をためらったり、諦めたりしてしまう遺児が多くいます。しかし奨学金があれば、遺児であっても進学ができ、夢や好きを追いかけることができます。「親を亡くした」という違いだけで、進学できない遺児がいるという現状を少しでも変えるために、私はこの春街頭募金で遺児の現状を訴えます。
神奈川県 杏珠さん(大2)
私が高1の時に母が障がいを負いました。元々母子家庭だったため、親戚の家でお世話になることになりました。今は、あしなが奨学金を受けながら、学費や生活費を工面しています。
普段明るくしているように見えても、様々な悩みを抱えている遺児や、親に障がいがある子どもたちが大勢います。気付かれていない問題がたくさんあります。自分自身もお金がなく、気付かれなかった事もありました。しかし私はあしなが奨学金に支えられ、前に進むことができました。募金を通して前に進める子どもたちがたくさんいます。私は子どもたちのために、神奈川での募金に全力で臨みます。
愛知県 菜月さん(大3)
私は小3の時に父をガンで亡くしました。3つ上の兄が高校へ進学するときに私たち家族はあしなが育英会に出会いました。あしなが奨学金のおかげで私たち兄妹は高校、そして大学へと進学をし、私は教員になるという夢を目指して勉強をすることができています。
経済的理由で、「勉強をしたい」「夢を叶えるために進学したい」という願いを心の奥にしまい込んでしまう子ども達が多くいます。そんな子どもたちを奨学金という形で支援をし、一人でも多くの子どもの笑顔が見られる社会にするため、私はこの春愛知での街頭募金に立ち、声を上げ続けます。
大阪府 凜久さん(大3)
私は中1の時に父親を癌で亡くしました。当時は自分の人生に希望を持てず、進学のことを考える余裕などありませんでした。しかしあしなが育英会と出会ったことで、今は大学に通うことができています。
親を亡くした私は、社会的には「弱者」と呼ばれる立場なのかもしれません。それでもあしなが奨学金を支援してくださる「あしながさん」をはじめとする多くの人に支えられ、前に進むことができています。いつか社会に恩返しができるような人になりたいと思い、大学進学を決意しました。
私は自分を支えてくれている多くの人たちへの感謝の気持ちを胸に、家庭環境を原因に進学を諦める子どもを一人でも減らすために、大阪での街頭募金に臨みます。
広島県 光美さん(大3)
私は6歳の時に父を病気で亡くしました。その影響で家庭の経済状況は悪化し、高校生の頃は大学進学をするか悩んでいました。しかし、私は今大学に通い、夢である薬剤師を目指し勉強することができています。それは、あしなが育英会の奨学金があったからです。大学へ進学して自分が興味あることを学べることはとても素晴らしいことだと感じました。
私と同じように夢があっても、進学を諦めかけている遺児たちがいます。どのような境遇であっても、進学という選択肢を無くしてはならないと思います。学びたい人が学べるような社会にしたい。私はそう願い、この春街頭募金に立ちます。
熊本県 鈴奈さん(大2)
私には、難病を患い思うように仕事ができない父と姉がいます。いま大学に通うことができているのは、あしなが奨学金を受けられたおかげです。これは決して当たり前のことではありません。もしこの奨学金のことを知っていなかったら、大学進学を諦めていたかもしれません。私はとても運が良かったです。
かつての私と同じように、金銭面で悩み、将来の夢を諦めてしまう遺児がたくさんいます。私はそんな未来のある子どもたちにお金が無いからという理由で。挫折をして欲しくありません。遺児たちの明るい未来を支えるために、私はこの春、熊本での街頭募金に全力で臨みます。
春のあしなが学生募金は4月22日からスタート!
第105回あしなが学生募金は、4月22日(土)、23日(日)、29日(土)、30日(日)に、全国47都道府県の約150か所で実施します。
あしなが育英会の奨学金を受ける大学生や、中高生や社会人のボランティアが街頭に立ち、日本とアフリカの遺児への支援を呼び掛けます。
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