1. HOME
  2. あしながメディア
  3. 仲間と出会い、自分と向き合い、新しい未来に一歩踏み出す「高校奨学生のつどい」

仲間と出会い、自分と向き合い、新しい未来に一歩踏み出す「高校奨学生のつどい」

2024年8月9日(金)から8月23日(金)にかけ全国8つの会場で行われた「高校奨学生のつどい」(各会場3泊4日)に、計602人の高校生が参加しました。また、高校生をサポートする大学生・専門学校生スタッフと、あしなが育英会職員、あしなが卒業生など368人がつどいを支えました。

 

※8月9日(金)~12日(月)にかけて開催予定だった「東北会場(岩手県)」では、台風5号の影響で解散日を1日早い11日(日)に変更し、全員無事に帰宅しました。

 

野外活動でカレーを作りました

野外活動ではカレーライスを作ってお腹いっぱい食べました


つどいでは、自分自身や家族のことを振り返ったり、先輩遺児学生たちの体験談を聞いたり、あしながさんの言葉に触れたりと、日常では得られないたくさんの体験を積み重ねていきます。さまざまな場面を通して、学生たちは、「自分はひとりじゃないこと」、「仲間も応援してくれる人たちもいること」を知り、新しいパワーを得て日常生活に帰っていきます。
本記事では、今年撮れたての写真とともに、「高校奨学生のつどい」の様子をご紹介します。

「高校奨学生のつどい」とは?

「つどい」は、遺児の「仲間づくり」、「人間づくり」の場として、本会がもっとも大切にしている遺児教育支援活動のひとつです。全国8か所の国立青少年交流の家などに各地域の高校奨学生が集まり、3泊4日を過ごします。期間中、高校生たちは、大学生・専門学校生のリーダーを筆頭に10人程度の班にわかれ、寝食に加え、さまざまな活動を共にすることで、絆を深めていきます。

 

また、自分自身と向き合ったり、仲間たちの想いや経験を聞いたりするなかで、視野を広げたり新しい発見を得たりする機会もたくさんあります。次に、つどいのプログラムの一部をご紹介します。

 

チームビルディングでさっそく笑顔が

チームビルディングで、緊張をほぐします

 

自分を知り、他者を知り、自分らしい夢や目標を見つけるプログラム 

「仲間づくり」、「人間づくり」を掲げるつどいでは、レクリエーションを通して班の結束を固めることや、自分自身をふりかえること、そして、班の仲間たちとお互いにリスペクトをもって語り合うことを大切にしています。


つどいのプログラム一例

 

「マイライフストーリー(自分を振り返る)」
ワークシートを使って自分自身の「今、これまで、これから」を丁寧にふりかえり、そのあとに、自分について伝えたいこと、今の気持ちなどを班の仲間にシェアします。これまで家族や学校の友だちには伝えたことがない内容や、本音を話す参加者もいます。

 

「大学生ブース」
大学生・専門学校生の学生リーダーたちから直接、「大学でどのようなことを学んでいるか」、「将来はなにをしたいか」、「進学資金はどのように工面したか」などのリアルな体験談を聴くことができるブースです。 


高校生たちは、仲間の「マイライフストーリー」を聞いたり、「大学生ブース」での話を受けて、次の「マイライフプラン」の時間に、自分の将来の目標や夢を考えます。

「マイライフプラン」
「私の夢」を考え、可視化する時間です。どんな夢なのか、なぜそれをかなえたいのかを踏まえて、夢をかなえるための具体的な目標や、つどいが終わってから頑張ることなどをまとめ、班のメンバーにシェアします。つどいが終わったあとの日常生活で、お互い達成できるように頑張ろうと励まし合います。 

 

大学生の話を聞く

真剣な表情で大学生の話を聞きます。大学生に会うのは初めて、という高校生も

 

夢と目標が詰まっている

隙間なく貼られた一人ひとりの夢と目標。つどいを終えたら、挑戦の始まりです

 

「キャンプファイヤー/キャンドルサービス

最終日の夜は、恒例のキャンプファイヤーです。屋内の場合は、キャンドルサービスなどを行います。各班の学生リーダーや代表の高校生が、全参加者の前で、つどいで感じたことや、これからの目標、抱負などを発表します。

 


キャンプファイヤーこれまでを見つめ、これからの目標を宣言する大切な時間

 

恒例の記念撮影

集合写真は最高の笑顔で!

参加者・保護者の声 

高校生

 

「マイライフストーリー」で、みんな悩んでいることや抱えているものがあって、それは自分が共感出来ることだったり、正直分からないこともあったけど、みんなはそれをバネにして、自分の将来の夢(何になるか、何をしたいか)に向かって頑張っているのを知って、自分も頑張ろうって思ったし、みんなの持っている夢が現実になればうれしい。

(高校3年生/東北のつどい)

 

最初は行きたくなくてすごく緊張していたけど、1日目から班の子たちとすごく仲良くなれたし、2個上の先輩達とも友達のように仲良く喋ることができてとてもうれしかったです。そして、今まで誰にも話していたことがなかった過去の話などもすごく真剣に聞いてくれて、勇気を出して話してよかったし、班の子たちがこのメンバーで本当によかったと思っています。それに、先輩への憧れや尊敬がとても強くなりました。

(高校1年生/東海・北陸のつどい)

 

あしながさんは、裕福な人だけが寄付しているのではなく、そこまで裕福ではない人も寄付してくれていると知って、たくさんの人が私たちを応援してくれていると感じてうれしかった。

(高校1年生/関西のつどい)


班の写真班ごとに撮る集合写真には、グループの個性がでます

 

さよならを言うのはさみしい

さよならは、たくさんの想いを込めた笑顔で

 

友情は国境を超える

班のメンバーと過ごす3泊4日はあっという間です

 

 

学生リーダー

「マイライフストーリー」、「マイライフプラン」では、自分は一人ではなく、みんなも頑張っているんだと、違う世界、経験したことのない世界を見せられたのではないかと感じます。
(大学3年生/関西のつどい)

 

つどいに来てくれたからには最高の思い出になって欲しいと思い、「マイライフプラン」に挑みました。自分が考えて欲しいことをしっかり伝えることができ、みんな真剣に取り組んでくれました。高校生が「サークルに入りたい、大学に行ってみたい」と言ってくれたのが一番うれしかったです。
(大学3年生/九州・沖縄のつどい)

 

高校生を引っ張ってくれる頼もしいリーダーたち

高校生を引っ張ってくれる、頼もしいリーダーたち

保護者の声

つどい終了後は保護者から喜びのメッセージをいただきましたのでご紹介します。

 

うちの子は、初めての場所や人が苦手で、人前で話をすることも苦手なので心配していたのですが、四日ぶりに会うと、一回りも二回りも成長したように感じられました。再会時、充実感が顔に出ていたような気がします。つどいに参加させていただき、将来を前向きに考えていけるきっかけを与えていただけたと思います。こどもの世界を広げてくださり、とてもよい経験をさせていただき、本当にありがとうございました。
(高校1年生のお母さま)

 

娘はつどいを心の底から楽しんだ様子です。妻がいた頃はよく家族三人で旅行やドライブに行っていたのですが、妻が亡くなってからは家にひきこもりがちな生活が続いていました。そんな娘がつどいを終え、私に言った言葉は「とても楽しかった。」でした。私は思わず涙がでました。この度は本当にありがとうございました。
(高校1年生のお父さま)

 

大事な場面を盛り上げる、華やかで力強い「横断幕」にも注目!

各会場の「横断幕」は、その年の各会場で高校生に一番伝えたいメッセージを、絵と言葉で描いたものです。会場で学生リーダーを務める大学奨学生や専門学校奨学生がデザインしています。つどいの始まりから最後までプログラムのさまざまな場面で登場し、参加者たちに一体感をもたらす、大切な存在です。今年も力作揃いでした。ぜひご覧ください。

 

北海道のつどい

北海道の横断幕

 

東北のつどい

 

東海・北陸のつどい

 

関東のつどい

 

首都圏のつどい

 

関西のつどい

 

中四国のつどい

 

九州・沖縄のつどい

 



その他の国内遺児支援事業の活動レポートはこちら

寄付で遺児を
応援する

寄付する

Follow Us

あしなが育英会 公式SNS

Mail News

あしなが育英会 公式メールニュース

あしなが育英会の最新情報などをお届けします。

登録する

Contact

お問い合わせ

お問い合わせの前に、「よくあるご質問」をご覧ください。
掲載のないご質問は「お問い合わせ」よりご連絡ください。