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私が「あしなが」に関わる理由 ー遺児への想いとこれからー

 

こんにちは!ラーニングサポートプログラム(*)インターン生の奥田です。

今回、インターン活動を終えるにあたり、私がどのような想いをもって関わってきたかを紹介します。

 

◇ラーニングサポートプログラム(LSP)の詳細はこちら

 

家庭環境が原因で「好き」「やりたい」を大事にできなかった経験

私は、中学3年生のころに母親を亡くして遺児家庭となりました。父親は重度の障がい者なので、家庭環境は経済的にも精神的にも余裕のないものでした。

10歳上の姉も私も深く落ち込み、当時は自分の「好きなこと」「やりたいこと」を考えることすら出来ない環境でした。

振り返ってみると、自己否定的で何事も後ろ向きに考えてしまっていて、夢や希望を抱きにくい状況でした。その為、高校入学後は大学進学には前向きではありませんでした。

 

大学進学後に経験した「自由」とそこから生まれた「届けたい想い」

そんな私に、親代わりである姉が進学を勧めてくれたり、高校の先生が奨学金を受けられるよう尽力してくれたおかげで、大学進学をすることが出来ました。大学では教育の勉強をしながら、自分自身の人生と向き合い、なにをしたいのかを改めて考えました。

様々なことにチャレンジしたいと思い、北欧への留学も経験しました。このような経験を経て「自分と似たような環境にいる子どもたちの役に立ちたい。若いうちに親を亡くす経験をした自分だからこそできることがあるんじゃないか」という想いに気づくことが出来ました。

それまでの人生では過去に向き合う事に対して恐れを抱いていましたが、今まで沢山の方々に支えてもらった分、この経験を武器にして自分自身が価値提供をする側に回るべきだと感じたのです。

 

 

デンマークに短期留学した際の写真。自分の人生や幸福度について初めて向き合う機会になった

 

どんな家庭環境でも「好き」「やりたい」を実現できる社会に

そうして今、私は、家庭環境による経済・教育格差により夢を追えない子どもたちがいる現実に対して課題感をもっています。その現状を少しでも改善できるような社会の仕組みづくりに貢献したいという想いをもってインターンを希望し、活動してきました。

 

活動内容としては、ボランティアとインターンの大きく2つです。

 

まず、ボランティアとして小中学生への学習サポートを行いました。勉強を教えたり、雑談で盛り上がったり、担当の小中学生の子が居場所と感じられるようなサポートに取り組みました。これは他ボランティアで参加している大学生らと同じように取り組んできました。

 

そして、インターン活動としてそれを支える学習サポートの運営に携わりました。あしなが職員の皆さんと共に日々のプログラム運営を進めながら、あしながメディアの記事を執筆したり、イベントの企画をしたり、必要なデータ収集などを行っていました。遺児家庭といっても様々な家庭があることや、その現実を知る貴重な機会になりました。

 

 

大学の卒業式での1枚。姉が参列し、お祝いしてくれた。

 

これから進む道と人生の目標

就職を機にインターンを終え、4月からは葬儀業界でエンディングプランナーという職に就きます。その人の人生を表現するようなお葬式をかたちにし、故人と遺族の命をつなぐお仕事です。

そして将来は、遺児家庭サポート×エンターテインメントの事業を家庭向けにつくりたいと構想しています。

なかなか笑えない人生の中にも、一瞬でも心躍る瞬間を経験することで、断たれてしまっていた「好き」「やりたい」に気づける可能性があると信じています。そんなお仕事に生涯かけて携わっていくのが人生の目標です。

 

 

これまでの半年に及ぶインターン活動期間中、真摯に関わってくれた皆さんに心から感謝をしています。

今後とも同志としてご縁を大切にしたいです。

 

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